「Hunger / ハンガー (2008)」や「Shame / SHAME -シェイム- (2012)」等で知られるスティーブ・マックイーン監督は、イギリスのBBCが自分のプロジェクトをバックアップしてくれる事を望んでいる。マックイーンが描きたいのが1981年に起きたブリクストン暴動。南ロンドンに位置するこのエリアはアフリカ・カリブ系のコミュニティとも知られていて、当時の不景気を煽りを受け、高い失業率、そして住居等の環境の悪さ、更には高い犯罪率を住民はいつも感じていた。1981年の年明け早々の1月に起きた放火が、人種を動機とした放火だったといわれ、若い黒人が亡くなった。しかも警察の捜査はちゃんと行われなかったので、黒人の活動家達が立ち上がった。3月には活動家達を中心に行進が行われ、そして4月に「暴動を引き起こした」と何名かが逮捕。4月に入り、黒人の少年が暴力を振るわれ重傷だったが、見ていた警察は何もせずその少年を放置。刺されていた事が分かっていたが、警察はなぜかすぐに病院に連れていかなった。結果、その少年が亡くなった。住民達は警官が暴力を振るい殺したと信じ、次の日に暴動が発生。結果、警察側は279人が怪我、暴動に参加した一般市民は45人が怪我をし、82人が逮捕されている。
ブリクストンは何度も暴動が起きている。去年2011年にも起きていて、それがマックイーンの動機となっている。マックイーンは「残念ながら起きた(2011年の)夏に、そこには居なかったけど、暴動の人たちは私の母が住むストリートまでやってきたんだ。今は部分的にアムステルダムに住んでいるが、私はまだまだロンドン子。そしてこれは何か違うと感じる。少年が40ポンド盗んで10ヶ月の禁固刑とか、ラッパーのスマイリー・カルチャーが自分自身を刺したって?おい、勘弁してくれよ。まだまだ納得のいく回答がされていない問題がありすぎるんだ。これはギャングなんかじゃない。個々の人々が飽き飽きしていて、より最良な状況を求めているという事なんだ。けど彼等はそれをどう伝え、変えていく方法が分からないんだ」と方っている。
ドキュメンタリーか物語にしていくのかはまだ分かっていない。
‘Shame’ Director Steve McQueen Hoping To Do Project With BBC About 1981 Brixton Riots | IndieWire
これはBBCに是非協力してもらいたい!