Cast >> Will Ferrell (Nick Halsey), Rebecca Hall (Samantha), Laura Dern (Delilah), Christopher Jordan Wallace (Kenny Loftus), Stephen Root, Glenn Howerton (Gary), Michael Pena (Frank Garcia) ...
Director >> Dan Rush
Writer >> Dan Rush, Raymond Carver (short story "Why Don't You Dance")
Producer >> Marty Bowen, Wyck Godfrey
Genre >> Comedy
Country >> USA
総合ポイント >> 4/5点満点
Contents >> 4 Performance >> 5 Direct >> 4 Music >> 4
Everything must go! but if some left, it's yours.
ニック(ウィル・フェレル)は仕事に恵まれていたが、アル中で問題を起こしクビになった。16年も働いたのに会社が渡したのは、名前入りのサバイバルナイフだけだった。そして家に帰ったら、妻は出て行った後で、ニックの私物が全て庭に出されており、鍵も変えてあって家に入ることすら出来なかった。仕方なく庭で一夜を過ごし、次の朝に助けにやってきたのが、警官でもある知り合いのフランク(マイケル・ペーニャ)だった。ヤードセールをすれば良いとアドバイスを受け、そうする事になった。そんな時にやってきたのが、少年のケニー(クリストファー・ウォレス)だった。ケニーをアシスタントにヤードセールを始めるが...
喜劇の四天王の一人ウィル・ファレルが「割りと」シリアスに演じているコメディドラマ。アル中でしかも酔うと問題児となってしまう主人公のニック。止めたつもりでも、つい魔が差してしまいまたトラブルになる。仕事をしていた時にはちゃんと数字として結果を出していて、地位も高く、持ち家があって、休暇にはヨーロッパや日本(しかも日本には2回も)にも訪れるほどの余裕があって、貯金も450万円ほどあった。450万円は日本人にとっては少ない数だけど、持ち家のあるアメリカ人ではまあまあかもしれない。そんな男がある日全てを失ってしまう。車も会社から支給されていたので没収。クレジットカードも妻が止めてしまう。人生破れかぶれ。まあアル中な男が一番悪い。しかし男はどん底を迎えても尚、何にも分かってはいない。飲み続ける。お金も妻も仕事も全てを失ったが、逆に新しく与えられた物もあった。それに気づいた時に男は少しずつ変わる。
ウィル・ファレルのどん底ぶりは、いつものお得意とする天真爛漫なカリフォルニア男とは違う。でも随所にウィル・ファレル節が残っていて、上手いこと悲劇が喜劇になっている。そんなどーしようもない中年に無邪気に接しているのが、ケニー役のクリストファー・ウォレス。この2人が絶妙のコンビネーションで共にスクリーンで成長する。
全てを手放せばならない時にどうしても残ってしまう物。それが人生の宝物。
(11/7/11:DVDにて鑑賞)