主演のジェイソン・モモアの素敵さに釣られて見て来ましたよ。というか、うちのオヤジさんは、コナン・シリーズが大好きなのですよ。それこそ本でも読んじゃう位。もちろんシュワちゃんのコナン・シリーズはスペシャルバージョンのDVDを買った位で、擦り切れるまで見ている程。その映画が現代の凄いCGとか駆使してリメイクされるって事で、オヤジさんは喜んで見に行ったんですわ。帰り、ガックリしてましたけど...
なんて言うか... オリジナルとは全く違う。全く違っても、いい方向にいっているなら、ファンはもちろん喜ぶ。オリジナルの「Conan the Barbarian / コナン・ザ・グレート (1982)」の良さを全く排除してしまっている。オリジナルは英語タイトルの「バーバリアン(野蛮)」になぜにコナンがなってしまったかが、上手く表現されているのに対して、こちらはちっとも「バーバリアン」じゃないし、何か復讐劇のヒーローになってるし... 内容が10歳の子供にも分かる単純なディズニー映画みたいなのに、10歳が見られるような映画じゃない。女性のおっぱい出せば野蛮って訳じゃない!全然面白くない恋愛ストーリーまでつけちゃって最悪です。大人を馬鹿にするなと言いたい。確かにオリジナルのコナンにも恋愛ストーリーはあったけれど、こんな単純なストーリーじゃないし、もっと深みがあって面白かった。オリジナルのコナンの相手役が素晴らしかったのもあったと思う。愛されるキャラクターだった。しかしこちらは、綺麗なだけで憧れる要素もない。
そしてコナン・シリーズの大事なキャラクターの一つである剣。オリジナルでもオープニングからその大事なキャラクター性が描かれているんです。なのにですよ!ラスト、何ですか、あれ?そこは剣使わなきゃ絶対にダメでしょ!それこそオリジナルのラストはあの剣で...うぉーーー、野蛮人!だった訳じゃないですか!もう、ガッカリですよ。最後の最後に本当に落胆しましたね。
ちなみにモーガン・フリーマンがナレーションをしている。コナン・おたくのうちのオヤジは「やっぱりナレーションはあの日本人が良かった」と言ってました。私もマコの方が雰囲気があって、それがコナンらしさになっていたと思う。モーガン・フリーマンは上手すぎなんだよね。話に絡んで来ないし。オリジナルのように、コナンを良く知る人が語る味が無かった。
この映画の脚本家達は、オリジナルを見たのかな?見て、あれだとしたら、最悪過ぎる。見てない筈ないと思うけど... 脚本の杜撰な部分が露骨に出た作品。脚本が良ければ、もうちょっと面白かったかも。これだから、最近のリメイク映画には食傷気味になるんですわ。オリジナルの面白さを生かそうとしないのか、制作側が理解していないのか、がっかりする事の方が多い。
あ、ボブ・サップ出てたね。あのタイミングで、催眠術かければ、もうちょっと面白かったかもね。違う意味で。
(3点/5点満点中:劇場にて鑑賞)