Cast >> Zero Mostel (Morris Mishkin), Harry Belafonte (Alexander Levine), Ida Kaminska (Fanny Mishkin), Milo O'Shea (Dr. Arnold Berg), Gloria Foster (Sally) ...
Director >> Jan Kadar
Writer >> Bill Gunn, Bernard Malamud
Producer >> Chiz Schultz, Harry Belafonte
Genre >> Drama
総合ポイント >> 4.75/5点満点
Contents >> 5 Performance >> 5 Direct >> 4 Music >> 5
Miracle
モリス(ゼロ・モステル)は病気で寝たきりの妻ファニーの世話をし、仕立て屋として生計を立てていたが、その仕立て屋が火事に遭い、保険にも入っていなかったので、苦しい生活だった。ある日、置き引きを見たモリスは「泥棒だ」と叫ぶと犯人は道路に飛び出し車に轢かれて死んでしまう。ファニーと口論になり、ファニーは気を失ってしまう。モリスは神に助けて欲しいと願うと、見知らぬ男がモリスのアパートのキッチンに居た。アレクサンダー・レヴィン(ハリー・ベラフォンテ)と名乗る天使だった...
黒人のユダヤ教徒が天使になってしまうという変わった題材。人の良いユダヤ人をゼロ・モステルが好演すれば、悪いストリート系だが本当は気の良い青年をハリー・ベラフォンテが好演している。中盤のアパートでの2人のやりとりと、終盤の2人のやりとりは見物。その分台詞が多いが、当時少なかった黒人脚本家の一人ビル・ガンがこの映画に面白みを与えている。ゼロ・モステルに向かってNワードを発する場面は、彼らしく思わず笑ってしまう。人の良い人に完全になりきっているゼロ・モステルに対して、そんなに言うなら薬局に戻ろうと悪態をつきながら行動に出るベラフォンテとのやりとりも面白い。それでいて絵の面白さもあった。オープニングはカッコいい。
一見「クリスマスストーリー」にも取れる人間味溢れるストーリー。しかしそこには人種差別とも戦う熱い台詞や物語が沢山ある。
(8/1/11:DVDにて鑑賞)