Cast >> Tupac Shakur
Director >> Ken Peters
Genre >> Documentary
Country >> USA
総合ポイント >> 4.75/5点満点
Contents >> 5 Performance >> N/A Direct >> 4 Music >> 5
I could be killed as soon as I get out here, but I'm cool
トゥパック・シャクールが1995年に刑務所内で受けたインタビューの全模様。そして2年後、彼はラスベガスで殺される事になる...
こんなに落ち着いて話すトゥパックを見るのは稀じゃないかと思う。どうやらチャリティの一環でインタビューを受けている感じだ。何を聞かれても冷静に、しかし機関銃のように次々と言葉を操る。どんな精密なコンピューターでもあの速さは無理だと思う。すごい頭の回転力の良さを見る事になる。とにかく落ち着いているという印象。しかしインタビュアーが話している時には、目は真っ直ぐとその男を捕らえているが、口元は癖なのか物足りなそうにゴチャゴチャと動かす。しかしその口から出る言葉はとってもポジティブな物ばかりだ。若者達へ「刑務所は入るところじゃない」と力説する。そしてまた預言者のような事を言う。「俺はここから出たらすぐに殺されちゃうかもしれない。でもそれでも俺はいいさ」なんて言う。しかし寂しさもあるようでインタビュアーには「お前がおれを支持してくれるなら、俺はお前を支持する」と何回も繰り返して言う。
この時ちょうどデスロウと契約したばかりだった。ひょっとしたらこの時が彼にとって一番心が安らいでいた時かもしれない。こんな大人の男のトゥパックの面を見た事なかった。また彼を愛おしく思う。そして寂しく思う。生きていてくれたら...
(6/22/11:DVDにて鑑賞)