私は人生を「ポリアカ」で全て学んだ。「フットルース」のせいで青春バカであったが、「ポリス・アカデミー」のせいでコメディバカでもあった。青春映画は年を取ると共に興味は薄れたが、コメディ映画だけは未だに大好きである事は、みんなも分かってくれていると思う。この「ポリアカ」の舞台であるポリスアカデミーは架空だけど、当時は本気で入りたいと思っていた。マホーニーやハイタワーやジョーンズとイタズラしたいと思っていたから、映画館に一人で行くようになったのも「ポリアカ」である。最寄の駅ビルに映画館が新設され、そこのこけら落とが「ポリアカ4」だった。そして「ポリアカ5」を見るために新宿まで出た。まだ中学生の私は映画館に向かう歌舞伎町で変なオヤジに話しかけられて猛ダッシュで逃げた事もある。ポリアカと共に大人になったのである。私が最初にやった「100本映画」で150本目がこのポリアカシリーズの3作目だった。思い出の映画。やっぱり。
でも人生で一番の出会いはババ・スミスが演じたハイタワー、そしてマイケル・ウィンズローが演じたジョーンズ、そしてマリオン・ラムジーが演じたフックスだと思う。なかでもハイタワーが「ポリアカ」の一番最初で見せた強さを今でもよく覚えている。その時はまだまだ黒人の歴史には興味も無かったし、深くも知らなかった。何せ中学生だから。英語の教科書に載っていたキング牧師のスピーチを凄いと思いながらも、まだ分かってなかったと思う。冒頭のシーンでみんながアカデミーに集まってきて並んでいる時に、ハイタワーが「スペード」と差別用語を聞き、そいつの肩にずっしりと大きな手をあの大きな体から伸ばす。その男はビビリまくる。あのシーンが印象的だった。そうか、強くなれば差別にも打ち勝つのだ。ハイタワーはそれからよく「ポリアカ」では悪者を豪快に投げていた。爽快だった。一番最初のラストはハイタワーがヒーローですしね。そして運転出来ないハイタワーが、マホーニーに教えてもらって運転出来るようになるシーンも好き。出来ない事はない。学べ!という事。私も車の免許には時間がかかったので、あのシーンは勇気付けられる。この映画のお陰で随分と黒人への偏見が消えたのです。
ユーチューブで見つからなかった。けど、この下↓の最後の方でハイタワーが活躍。
あとこの↓感じはよくあるポリアカパターン。
そのハイタワーを演じていたババ・スミスが66歳で自宅にて他界した。今の所死因ははっきりしていないが、事件性もなく、自然死だとの事。残念で仕方がない。ずっと「ポリアカ8」が出来るという噂がここ7−8年続いていて、一時期はマホーニー演じたスティーブ・グッテンバーグが監督で、スイートチャック演じていたティム・カザリンスキーが脚本!なんて噂まで。だからいつも心待ちにしていた。本当にいつか出来るんじゃないかって。実はラサール校長演じたジョージ・ゲインズにはファンレターまで書いている。彼も「ポリアカ8」については、まんざらでも無さそうだったので余計に楽しみにしていた。しかも校長、校長バージョンの写真と普通バージョンの写真と2枚もくれて、しかも校長バージョンにはあの「メニィ、メニィ」と書いてくれているのですぞ!
同じようにフットボール選手から俳優と転進したテリー・クルーズもババ・スミスに敬意を表している。
このポリアカシリーズのもう一人の人気キャラクターのタックルベリーも2001年に他界している。上で2人でドンパチやっていて欲しい。今日は「ポリアカ」お約束のブルーオイスターバーで一杯... 私は入れないか... Tumblrでは写真で大学フットボール選手時代からポリアカの名シーン等で追悼。
ババ・スミスよ、安らかに。「ポリアカ」は永遠なり!