Young Soul Rebels / ヤング・ソウル・レベルズ (1991)
Cast >> Valentine Nonyela (Chris), Mo Sesay (Caz), Dorian Healy (Ken), Sophie Okonedo (Tracy), Eamonn Walker (Carlton) ...
Director >> Isaac Julien
Writer >> Isaac Julien, Paul Hallam
Producer >> Nadine Marsh-Edwards
Genre >> Drama
Country >> UK
総合ポイント >> 4.5/5点満点
Contents >> 5 Performance >> 5 Direct >> 5 Music >> 4
Welcome to the whole world of every souls.
1977年6月のロンドンでは、エリザベス女王在位25周年祝賀会が行われようとしていた。クリス(バレンティン・ノネーラ)とキャズ(モー・セネイ)の2人はファンクミュージックを愛し、2人でソウルパトロールというラジオ番組を海賊放送していた。その時、友人のTJがゲイの集まる公園で殺された。クリスは1人でラジオDJとして売り込みに行くと、トレイシー(ソフィー・オコネドー)に出会った。自分がDJするクラブに誘い仲を深めていく。そんな時、クリスの妹が公園に落ちていたラジカセを拾う。そのラジカセはTJの物で、殺されたときにも持っていたものだった...
イギリスの映像作家で自らもゲイである事を公表しているアイザック・ジュリエンの90年代初期に作られた作品。なぜかイギリスではホモセクシャルについての映画が多く、しかも良質な物が多い。この映画もその1つである。そしてイギリス映画の場合は、そこに君主制や政府に対しての反対論が入ってくる事が多いのも特徴。それだけだと堅苦しくなるが、この映画の場合はソウルボーイやパンクにファシストという、若者の世相を反映しているのも面白い。そして最後は、システムから自分の手によって逃れ、人種や階級や性的嗜好や属するグループを超えていく明るさも良い。
監督は自分が経験した世界を惜しみなく観客に見せ、理解を求めようとしている。監督の魂を感じる。
(4/23/11:DVDにて鑑賞)