パム・グリア主演でジャック・ヒル監督という黄金コンビ。なのですが...私はイマイチでしたねー。確かに残虐な女子収容所。フィリピンのジャングルで過酷な労働をさせられている。ジャック・ヒル&ロジャー・コーマン&パム・グリアの「The Big Doll House / 残酷女刑務所 (1971)」から始まり、パム・グリアだけの「Women in Cages / 女体拷問鬼看守パム (1971)」、そしてこの作品。3作品も低予算で作っているとアイデアが出尽くした感が半端ない!好きな人もいるかもしれないけど、私は普通かなー。唯一の見所は歌うパム姉さん。あー、後たまにパム姉さんがフィリピンで撮影した映画に出てくるフィリピン系の俳優ヴィック・ディアスが最高である。今回はホモな看守役。たまに70年代の西田敏行氏みたいな顔してくる。この親父、最後に悲劇というか喜劇というか...役得?なのです。いい思いしちゃってます、ちゃっかり。
そしてパム・グリアの影に隠れてしまった70年代の隠れたB級映画女王キャロル・スピードが本家パム・グリアと共演している唯一の作品。でもこの映画での共演がきっかけで2人は更に仲たがい。キャロル・スピードはこの映画の撮影秘話をバラしてますよねー。70年代に活躍していた他の黒人女優とは友達になれたのに、パムとは全然会話も出来なかったとか。この映画の撮影中滞在していたフィリピンのホテルも同じ階だったのに会話もしなかったし、女優達が集まる食事とか飲み会にもパムは一切参加しないで、シド・ヘイグと戯れていたとか。それに「Jackie Brown / ジャッキー・ブラウン (1997)」に出る予定もあって、サミュエル・L・ジャクソンとランチ食べたり、デ・ニーロとリハーサルをしたりしたけど、タランティーノが撮影直前でスピードの出演を断念したとの事。多分パムが絡んでいるような感じだとスピードは思ってるみたいですねー。なんでも同じ70年代に活躍していた黒人女優に対して、パムは嫉妬していたのではないか?との事。うーん、でもパムはタマラ・ドブソンとは仲良かったですからねー。人見知りタイプではないかと。キャロル・スピードは「Abby / アビィ (1974)」が最高ね!<追記..ここから→って書いたら、パム嬢がツイッターでキャロル・スピードについても発言。素晴らしい女優と語っている。凄いタイミングじゃない??←ここまで>
パム・グリアが変な男(シド・ヘイグ)に惚れちゃって、最悪な結末に... パム姉のこの映画での状況は若干パティ・ハースト状況かなー。この映画の方が先ですけどね。この映画だったら「Terminal Island / 日本未公開 (1973)」の方が面白いかなー。とは言え、この映画の後にパム・グリア姉とジャック・ヒルは「Coffy / コフィー (1973)」っていう面白い映画を作る事になるのです...
(3.5点/5点満点中:DVDにて鑑賞)