Meeting David Wilson / 日本未公開 (2008)
Cast >> David A. Wilson
Director >> David A. Wilson, Daniel J. Woolsey
Writer >> David A. Wilson
Producer >> Barion Grant
Genre >> Documentary
総合ポイント >> 4.75/5点満点
Contents >> 5 Performance >> N/A Direct >> 4 Music >> 5
If America is to be a great nation, this must become true.
ニュージャージー州のスラムニューアークで生まれ育ったデビット・ウィルソン。彼はそのスラムから抜け出し、ニューヨークで立派にジャーナリストとして成功していた。その彼がある日、自分のルーツを辿り、先祖を捜し求めた。すると彼の先祖はノースカロライナのタバコ畑を営む白人家庭の奴隷だった事が分かった。さらに調べていくと、その白人家庭の末裔は今もノースカロライナに住んでいた。そしてその末裔の名前もまたデビット・ウィルソンだったのだ。もう1人のデビット・ウィルソンに会いに、ノースカロライナを訪れるが...
黒人はルーツを探ろうとしても難しい事が多い。奴隷時代に家族が離れ離れになっている事が非常に多く、そして仕事を求めて北部への大移動などもあり、益々難しくしている。しかし誰もが自分のルーツを捜し求めようとはしているように思う。主人公はニューヨークで成功した。それは白人社会での成功であるが故に、自分のブラックネスの追求する為に、ルーツを辿ろうと決意した。進めていく内に、自分の祖先を所有していた末裔も自分と同じ「デビット・ウィルソン」だと知り運命的な物を感じてしまう。会いに行くか悩んだが、勇気を出して会いに行く。会いに来られた方も最初は戸惑うが、話をしていく内に2人は打ち解けあうようになる。
そうだ、このシーンはあのキング牧師の有名な演説「I Have a Dream」で語られていた夢が実現され、映像として残っているのだ。このシーンに感動せずにはいられない。1963年にキング牧師が語っていたジョージアではなかったけれど、2008年のノースカロライナで我々のその夢は実現したのだ。
(2/4/11:DVDにて鑑賞)