Mugabe and the White African / 日本未公開 (2009)
Cast >> Mike Campbell, Ben Freeth, Angela Campbell
Director >> Lucy Bailey, Andrew Thompson
Producer >> Elizabeth Morgan Hemlock, David Pearson
Genre >> Documentary
Country >> UK
Release (US) >> 07 / 23 / 2010
総合ポイント >> 4/5点満点
Contents >> 4 Performance >> N/A Direct >> 4 Music >> 4
Heaven's Fall
ジンバブエの大統領ロバート・ムガベは2000年に自国の白人農夫達に、「ジンバブエはアフリカである。ジンバブエの物はジンバブエ人達に」と土地を政府に返すように言い渡す。500人の労働者を抱える大農場の持ち主マイク・キャンベルは、ロバート・ムガベに立ち向かう事にした。裁判で違法だと訴えたのである。
これは今までの映画史が、完全にひっくり返ってしまった作品である。いつも差別する側だった白人と、される側だった黒人が完全に立場が逆転。ムガベという黒人の独裁者は、強烈な差別主義者なのは手にとって分かる。そしてその独裁者は強烈に側近達や一部の市民を味方につけている。その不利の状態で国を独り占めしている男に対して、法で挑む。とは言え、国はムガベ独裁で機能していないので、南部の近隣にあるアフリカの国々に助けを求める。一緒に立ち上がったのが、南アフリカの女性黒人弁護士。彼女は「黒人も白人も関係ないわ。これは人権を侵害された事件だわ」と力説する。彼らを追う事によって、ムガベ政権が明らかになっていく。ムガベ相手に立ち向かえば、相手は必ず血を流す。それが選挙の相手だろうが、法廷での相手だろうが同じ事。
このドキュメンタリーは中々入り込めないようなジンバブエの実態を明らかにしている。勝っても尚、戦いは終わらない。このドキュメンタリーを通じて、国とは何か、権利とは何か、法律とは何かを考えさせられる事になるだろう。
(1/29/2011:DVDにて鑑賞)