サミュエル・L・ジャクソンが出演のクライム映画です。日本では劇場公開されたみたいですが、アメリカでは劇場公開もなく、アワード系でプレミアされた訳でもなく、所謂ビデオスルーとなった作品。となれば、どう考えても2流。でもサミュエル・L・ジャクソンとエド・ハリスが居る事でどうにか威厳を保ってる作品ですね。監督はあのレニー・ハーリン。サミュエル・L・ジャクソンをサメに食べさせたり、「The Long Kiss Goodnight / ロング・キス・グッドナイト (1996)」では自分の嫁さんを主演に映画を作り、やりにくいのにサムと共演させて興行的に大コケさせたりと、サムに無理させる事が大好きな監督。今回はサムに元警官で、今は事件・事故で亡くなった人々の後始末の掃除人をやらせております。過去に色々とあった男。今回はあんまり無理させてない。でもサムが珍しくとーーーーっても神経質な役を演じている。しかも、いつものように大声で悪態つくのも無し。なので、サムとして随分と鬱憤が溜まった事でしょう。サムの娘を演じるのがキキ・パーマー。良い!ものすごく難しい役を見事に演じてましたね。それに引き換えエヴァ・メンデス。ものすごく綺麗だけど、この映画ではダメでしたねー。なんでああいう結末になったのか、分からないわ。彼女の演技では。というか、綺麗過ぎちゃったせいで設定に無理があり過ぎ。あの人とあの人はあり得ないでしょー。絶対に無い、無い!
映画の筋としては穴だらけにも見えるが、なんとなく見れてしまう映画ではある。物語的に、結構血だらけな映画ではあるけど、そんなグロくもない。人間関係の方がドロドロでグチャグチャ。ちなみに一瞬映る、サムの奥様役は実際の奥さんであるラタンヤとの写真だった!微笑ましく思いました。
(3.75点/5点満点中:DVDにて鑑賞)