Cast >> Richard Gere (Eddie Dugan), Ethan Hawke (Sal), Don Cheadle (Tango), Wesley Snipes (Caz) ...
Director >> Antoine Fuqua
Writer >> Michael C. Martin, Brad Kane
Producer >> Antoine Fuqua
Genre >> Action
総合ポイント >> 4.75/5点満点
Contents >> 5 Performance >> 5 Direct >> 4 Music >> 5
My good reminiscences of 90's makes me love this.
主に麻薬捜査をしているサル(イーサン・ホーク)は増え続ける家族を養うのが精一杯で、妊娠中の妻が今住んでいる古い家のせいで咳き込んでいた。しかし新しい家を買うにもローンを断られて行き詰っていた。同じ署でパトロール警官をしているのがエディ(リチャード・ギア)で後一週間後に引退を控えていた。エディは新人の指導を押し付けられていたが、全てにおいてやる気を失っていた。そしてタンゴ(ドン・チードル)と呼ばれている男は町でドラッグ売買で成功させていた。親友であるキャズ(ウェズリー・スナイプス)も刑務所から戻って来た。しかしタンゴはアンダーカバー刑事で昇進の為にキャズを裏切る事を強制させられた。そんなブルックリンで刑事をしている3人がある事件で交差する...
90年代を猛烈に感じる。今でもニューヨークを舞台にした作品は多いが、ここ最近は90年代に多かった肝の据わった作品は皆無に近いと感じていた。この作品を見るまでは。2000年に入ってからオスカーをも獲得した「Crash / クラッシュ (2005)」のような作りながら、対極的に存在している作品だ。「クラッシュ」がLAらしい車社会の人との交わりの無い寂しさを感じさせる作品なら、こちらはNYの電車社会の人との交わりを感じる。交わらないと生きていけないのだ。「クラッシュ」が寂しさを感じる人の交わりだったのに対して、この作品は交わりを避けながらも否応なしに交わっていく人々の様が面白い。それだけでなくて、警官という職業がいかに日々プレッシャーと戦っているかが見れるのも興味深い。3人の警官がそれぞれ3様のプレッシャーやヒエラルキーや誘惑に晒されている。お金のトラブルを抱えるサルの台詞もいい。「俺達はいつも死ぬか生きるかの危険に晒されているが、結局いつも大金を得るのはディスクワークのお偉いさん達だ。麻薬の汚いお金なら、俺達も頂いていいんじゃないか?」尊敬できる言葉じゃないが、その思いには同情出来てしまう。その物語の作りが上手い。
90年代にこの手の映画に夢中になったせいもあるかもしれない。この映画はあの頃の「好きだった」映画の数々をついつい思い出してしまい、好きになってしまうのだ。
(7/25/10:DVDにて鑑賞)