あの時、思い出しちゃって...涙。みたいな。
あの時とは、「もうブッシュうんざりだよ!」って思っていた頃。
私がまだ10代になるかならないかの頃、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」見て鼻垂らしながら「アメリカってすげーな」って思って、高校に入ってからは自分でお金貯めてホームステイしたり、そして大人になって運があってアメリカに行ったり、住んだり、意地悪な目に遭ってもう嫌!と呆れたり、逆にアメリカって器がデカイなって感動したり...色々な「...たり」をアメリカで経験して、でもブッシュがなぜかゴア候補から勝って、イラク戦争突入して...でも、再選だけは阻止したくて、夫の持つ1票を生かすために、一生懸命英語読んで不在者投票用紙を手に入れて、自分なりに頑張ったつもりだったのに、なぜか負けてるしー。もうあの時には本当にやさぐれたものです。
でも...あのケリー対ブッシュよりも興奮したのが、バラク・オバマが登場した前回の選挙。陶酔しきった...という表現が正しかったかもしれない。未だにこのブログではオバマのサイトへのリンク張ってるしね。何かあの頃一生懸命調べて、自分なりに書いたりしている事が陶酔していたんだと思う。今になって冷静に考えると。でも自分も何かをしているという気にさせてくれたんですよね。オバマの選挙運動は、そこだったと思うんです。少ない献金でもいいし、一般人が何かあの選挙の為にしていると思わせるのが非常ーーーに上手かった。私なんかよりも活発な人は草の根運動に参加して、電話で投票を促したりしてましたね。その様子がこの映画では少しだけ見れます。10歳の子供ボランティアだって、電話活動に参加して、大人に投票を訴えているのが面白かった。10歳の子でも分かっているのに、電話掛けた相手の大人は選挙の事も候補者の事も知らなくて、その子はウンザリしちゃうのです。そういうシーンがもっとあっても良かったな??この映画はタイトルの「By the People」よりも、バラク・オバマ中心。他のメディアが追ってない彼の知られざる部分を出していく方に重点を置いている感じでしたね。まだオバマが大統領に立候補する前から追っているので、確かにオバマの映像はかなり充実しております。でもオバマを逐一追っていた者にしたら、少し物足りないかな。あの選挙ではこの映画に収まりきれていないもっとたくさんのモメンタムがありましたからね。嗚呼、思い出して涙。
割りとアイオワの選挙活動時の映像も多かった。アイオワの選挙活動時は、誰もがみんな民主党の候補はヒラリー・クリントンかジョン・エドワーズになると思ってましたからね。「オバマは優秀で期待しているけれど、まだ若いから次でしょ?」みたいな感じでしたしね。だから、アイオワでの選挙活動の様子は面白かった。そうか、ああいう活動があったから、あそこで奇跡の勝利をしたんですね...と思いました。でも、そこからが駆け足かな。アイオワから選挙活動に参加していたのが、韓国系のロニー・チョー(チュウ?)と若い黒人男性のマイク・ブレイク。ロニーはオバマダンスとか考えてました。オバマがアイオワで勝った事を知ると、マイクは号泣するんです。その涙につられて、また思い出して涙。みたいな。あの時の支援者には思い出してやる気にさせるのでいいかもしれませんね。
医療保険改革法とか、まだまだ問題は山積みだけど、大統領になってからも何か功績を残そうと頑張っていると思う(どこか...多分テキサスの誰かと違って)。そのやり方には、賛成意見も反対意見もあるとは思うけれど。
オバマの姪が可愛い。オバマのバブルヘッドを持ちながら「My uncle got big ears!(私の伯父さん、耳デカイ!)」と遊んでるんです。第44代大統領となり歴史を築いているその伯父さんも、この姪には敵わないかも...
(4点/5点満点中:Yes We Canを叫びながら鑑賞)