2012 / 2012 (2009) 681本目
やっと王子に会えましたよ。キウェテル・イジョフォー王子ですよ。ジョン・キューザックが主役だと思っていたので、どうせ王子はそんなに出ないと思ってたんですが、かなり出てるじゃないですかー。というか、主役の一人じゃないですか!!やっぱり劇場で見るべきでしたね。でも年末で忙しくて、普通の映画館のように一定の期間毎日上映している訳じゃないのでスケジュールを合わせていくのが結構大変なんですよ。だったら日本の劇場に行けよって感じですかね?円高で日本円使うのが馬鹿馬鹿しく思えてきます。政治家はロクでもないですしね。ま、そんな事より王子ですよ!「Independence Day / インデペンデンス・デイ (1996)」でのウィル・スミス的役どころでしたね。でもさ、ウィル・スミスと比べてしまったら、イジョフォー王子の役柄は非常に可哀想。だって一方は戦闘機を乗り回すカッコいい役だけど、イジョフォー王子は真面目な科学顧問ですもの。真面目オタクでしょ。見せ所は台詞だけ。可哀想だよ!!確かに何も派手な物が無くてもカッコいい王子ではありますが、でもやっぱり物足りない。そしてこの映画の一番のヒーローがジョン・キューザックですよ。子供達を切なく迎えに行った時には、「はい、そこでラジオあげなきゃ!」と思いました(分かった方は80年代オタクだね)。いい俳優さんなんですよね。80年代は夢中になりましたよ。でもこういう映画には合わないかなー。売れないSF作家までは合ってるけど、リムジン運転手でしかも大災害を避けながらリムジンを運転する姿は違うだろーって。というか、見事に避けるのでコミックマンガ状態。「え?(さかな君なら魚!魚!、ケンドーコバヤシならそれ正気ですか?)」状態です。溝から這い上がってくるのも出来すぎで笑ってしまいます。
笑うと言えば... ウッディ・ハレルソンの役も「インデペンデンス・デイ」のランディ・クエイトと被る。でもウッディ・ハレルソンはああいう役が似合ってますね。今年のオスカーの授賞式を見ていて見たくなった映画は彼がノミネートされた「The Messenger」と「Logorama」です。
ダニー・グローバーの大統領も何だかな?と思ったし。「インデペンデンス・デイ」の白人大統領は共に戦って、しかも生き延びたのにね。今回のあの形は本当に英雄だったんでしょうか?
いや、面白くない訳じゃない。それなりに面白い所も十分にある。でもなんかもうこの手の話は飽和状態かも。見ていても「どうせ選ばれた一部が残るんでしょ?」位にしか思えなくて、「インデペンデンス・デイ」とか「アルマゲドン」を見た時みたいに「我々もやるぞ」という期待感を持たせてくれないんです。この映画もそう。見終わって最初に思ったのが「どうせ私は死んじゃうな」でした。希望が見えてこないから、熱くなれませんでした。生き残る人々の自慢話を聞かされてるみたいな状態。でもイジョフォー王子となら犠牲になってもいいぞ。あ、でも最近のイジョフォー王子作品の評価はかなり厳しいかも??愛があるからこそよ!王子は悪くない。作品がね。ジョン・キューザックとイジョフォー王子が逆だったら面白かったかも??
(3.25点/5点満点中:DVDにて鑑賞)