Cast >> Jeremy Renner (SSgt. William James), Anthony Mackie (Sgt. JT Sanborn), Brian Geraghty (Spc. Owen Eldridge), Guy Pearce (Sgt. Matt Thompson), Ralph Fiennes (Contractor Team Leader), David Morse (Colonel Reed) ...
Director >> Kathryn Bigelow
Writer >> Mark Boal
Producer >> Kathryn Bigelow, Mark Boal, Nicolas Chartier ...
Genre >> Action
総合ポイント >> 5/5点満点
Contents >> 5 Performance >> 5 Direct >> 5 Music >> 5
For War is a Drug
2004年イラクのバグダッド。アメリカ陸軍の爆発物処理班のサンボーン(アンソニー・マッキー)とエルドリッジ(ブライアン・ジェラティ)とリーダーのトンプソン(ガイ・ピアース)がいつものように爆弾処理をしていた。しかしそれが爆発し、トンプソンは死んだ。新しいリーダーとしてやってきたのが、今までとは全く違ったタイプのジェームス(ジェレミー・レナー)だった。
近年の戦争は中毒性を秘めているように感じる。特にベトナム戦争とイラク戦争だ。大義名分がハッキリしないからかもしれない。行く前はあんなに嫌がっていた義理の兄や従兄弟達が行った後は心が空になった顔で「また行きたい」と繰り返すのを私は目の前で見た。この映画ではなぜに彼らがそこまで取り憑かれてしまったのか、その兵士達の心の微妙な動きさえも見事に捉えている。それは戦争への気持ちだけでなく、男同士の仲や家族への気持ちの微妙な変化も絶妙にスクリーンでは描写されている。この映画にはとにかく色んな人間の色々な物が上手く詰まっているのだ。人間の当たり前の喜怒哀楽、感情、問題、社会、仕組み、人間愛を超えるもの、中毒... スクリーンでは色々な物に変化させて見せてくれている。
2004年、あの時...そして2010年、今。少し離れた世界の片隅で、誰かが銃を構えて緊迫したアドレナリンを出している。このスクリーンで見せられた物を考えてると、自然に涙が出る。彼らの生きる意味を誰も否定なんか出来ない。誰の為に銃を持つのか... 主人公達は知っていて様々な答えが我々を待っている。
(1/13/10:DVDにて鑑賞)