昨夜(アメリカでは朝早く)に発表されたアカデミー賞のノミネーション。Tumblrにいち早くリストをアップしました(なのでリストはそちらをご覧くださいませ)。
いやー、良い感じですね。
「Precious: Based on the Novel Push by Sapphire / プレシャス (2009)」から作品賞や助演女優賞でMo'Nique (モニーク)や主演女優賞でガボレイ・シディベがノミネートされる事は予想しておりましたが、まさか監督賞でリー・ダニエルズと脚色賞でジェフリー・フレッチャーが選ばれるとは!!!!!!今年で82年となるオスカーの歴史の中で、黒人の監督がノミネートされたのは1992年のジョン・シングルトン以来でまだ2人目。たまにリー・ダニエルズが黒人初の...と書いてある事があるけれど、それは間違い。まー、リー・ダニエルズの場合は黒人同性愛者監督初の...とはなりますね。脚色賞のジェフリー・フレッチャーは(オリジナル・脚色含めて)6人目となりました。しかし監督賞・脚色(脚本も含めて)でまだ受賞は居ない。そして女性のキャスリン・ビグローも監督賞にノミネートされているので、黒人と女性監督が同じカテゴリーで戦うのは初じゃないでしょうか??いい感じです。
「Precious: Based on the Novel Push by Sapphire / プレシャス (2009)」は、上に書いた5つ以外にも、編集賞にもノミネートされたので6部門でノミネート!わぉ。予想以上でした。
そして、モーガン・フリーマンも「Invictus / インビクタス/負けざる者たち (2009)」にて主演男優賞にノミネート。日本では金曜日からの公開なので、ベストタイミングですね。
という訳で、予想はモニークの助演女優賞は確実だと思います。取らなかったら、この年だけどモヒカンとかにしてグレたいと思います。世間を斜め45度から見ます。
希望は前から何度も言っている通り、作品賞で「Precious: Based on the Novel Push by Sapphire / プレシャス (2009)」。黒人映画初の快挙になるから。そして監督賞と脚本賞も狙いたい所ですが、監督賞は前にも書いた通りキャスリン・ビグローとジェームス・キャメロンの元夫婦対決になっちゃうのかな??その元夫婦にリー・ダニエルズがいい感じで割り込んで欲しいですわ。
そのリー・ダニエルズはノミネーションへのコメントとして「興奮している。まだ動けないよ。ベッドの上の豚の縫いぐるみの気分さ。嬉しさと興奮で圧倒されている。」と答えた。仲間の監督であるジェイソン・レイトマンからの「大丈夫?今夜は寝れる?」と昨夜携帯メールを貰い、「ああ平気さ、寝ようとしてたのに!」と返したそうだ。
そして主演・助演含めて5度目のオスカーのノミネートを果たしたモーガン・フリーマンは「この名誉な事にアカデミーには感謝したい。そしてマット・デイモンもノミネーションおめでとう。クリント・イーストウッドやプロデューサー、スタッフには特に感謝したい。より重要な事はネルソン・マンデラの勇気と友情に感謝したい。彼なしにはこの映画は不可能でありました。」とコメントしている。さすが慣れている。どうやこのニュースはプレミアで訪れているイタリアのローマで聞いたとの事。
初の映画出演で主演女優賞にノミネートされたガボレイ・シディベは朝の2時半に目を覚ました。ノミネーションについて緊張していた訳ではなくて、2日前に映画のプロモーションをしていたオーストラリアから戻ってきたばかりで、まだ時差ぼけに悩まされていたからだそうだ。マネージャーと2人でノミネーションのニュースを見ていて、喜んでジャンプしたりしたそうだ。その後にお母さんや友達に電話で報告した。しかしお祝いは最小限に考えているようで、「私の2人のルームメイトからディナーを奢ってもらおうと考えてる」との事である。何だか可愛い。
Hollywood Reporter | Entertainment News
ところで、モニークがコメントを出してないのが気になる。と思ったら、後からCBSのインタビューには答えているようで「ふわふわしてるわ!」と答えたそうだ。でもやっぱり噂は本当のようで、モニークはオスカー受賞の為のキャンペーンには参加しない様子。前々からモニークがプロモーションやオスカー・キャンペーンに積極的でない事が噂されていた。モニークが受賞しなかったら、これが原因かもしれないけれど、モニーク自身が「全てはスクリーンに託してるから」と語っている。その通り。
今年の授賞式は3月7日(日本時間3月8日)。カウントダウンは始まった。