Cast >> Kobe Bryant, Phil Jackson, Lamar Odom, Derek Fisher ...
Director >> Spike Lee
Producer >> Spike Lee, Butch Robinson
総合ポイント >> 4.25/5点満点
Contents >> 4 Performance >> N/A Direct >> 5 Music >> 4
Captured Kobe
今やNBAを代表するスター選手となったコービー・ブライアントを鬼才スパイク・リーが30台のカメラで1日を追う。
アメリカンフットボールと共に多くのアメリカ人男性の心を捉えているプロバスケットボールNBA。スター選手となれば、タブロイド誌をも賑わせる。バスケットボールに関連する本まで執筆していて、夜な夜なニューヨークのスタジアムに足を運ぶ熱狂的なバスケットボールファンのスパイク・リーが30台のカメラを設置してコービー・ブライアントを1日追いかけまくる。ニューヨーク・ニックスファンのリーが敵であるロサンジェルス・レイカーズのリーダーとなったコービー・ブライアントの映画を撮るのにまず驚いた。水と油の関係がなぜか火に油の関係となってアツい作品になっている。面白かったのが、試合中のブライアントにマイクをつけているので試合での生の声が聞ける事。そして後日そのフィルムを使い、ブライアント本人にナレーションさせているのが中々面白い。試合中での一瞬の駆け引きを本人が説明するのだからこの上なく生々しい。バスケットボールを真剣にプレイしている者達にとっては、教科書とも言えるだろう。ブルース・ボウエンとのやりとりも面白い。バスケットを愛する男(スパイク・リー)は何が観客を求めているかを良く理解している。
実は私は生粋のアンチコービー・ブライアントだ。彼がプロとして誕生した後すぐに苦手になった。理由はハッキリ分からない。生理的なものかもしれない。私が水なら彼は油だ。しかしそんな私でもそんなに苦痛に感じずに楽しむ事が出来た。コービー・ブライアントという男はドラマ映画にしたらつまらない男だと思う。しかしドキュメンタリー映画としては最高に面白い男だ。それはきっと彼が唯一無二の魅せるプレイヤーで誰も彼を演じる事など出来ないからだ。
(1/04/10:DVDにて鑑賞)