観た日にちょうど「Michael Jackson's This Is It / マイケル・ジャクソン THIS IS IT (2009)」のDVDが発売になりましたので、観たくなった次第です。分かりやすいでしょ?
この映画でマイケル・ジャクソンを演じたのが、コメディアンのフレックス・アレクサンダー。TVシットコム「One On One」という番組でも知られてます。「I Love Your Smile」をヒットさせたシャニースと結婚しております。知らなかったんですが、ダンサーとしても活躍していたみたいですね。なので、このマイケルの役を獲得したのかもしれません。
この映画はマイケルがソロになる頃から始まります。ちょうど「The Jacksons: An American Dream / 日本未公開 (1992)」のラストとかぶる感じです。あ、この前「やりすぎコージー」でマイケルファンの西寺さんが都市伝説で話していたマイケルの話は「The Jacksons: An American Dream / 日本未公開 (1992)」でも描かれております。知ってる都市伝説で嬉しかったー。
でも「The Jacksons: An American Dream / 日本未公開 (1992)」の続編とは考え難い。あちらはマイケル・ジャクソンやジャクソン家の歴史を追うだけというよりも、物語として見ごたえのある作品だった。こちらはマイケルの歴史を追うというスタンス。マイケル自身もこの映画は好きじゃなかったようで、マイケルの曲が殆ど使われておりません。せっかくのライブでも全然違う曲で、フレックス・アレクサンダーがマイケルのダンスをするという、不思議な感じでした。やっぱりマイケルの魅力は曲でもあるんですよね。そこでこの映画の運命は決まっていたように思います。
この映画が出来た頃が一番マイケル・バッシングが行われていた頃。Wacko Jacko(キモいジャクソン)等という酷い愛称がタブロイド誌を賑わせていた。その時期でありながら、割りとジャクソン側を描いていたのに、上にも書いた通り、マイケル自身が拒否してしまいました。
この映画の失敗で一番可哀想なのは、マイケル・ジャクソン本人でもありますが、フレックス・アレクサンダーもですね。上手いとか良いとかは置いておいて、スリラー時期から割りと最近のマイケルの姿を割りと似させております。しゃべり方とか仕草も、我々が見ていたマイケルにそっくり。ま、そっくりというだけなんですけど。
(3.25点/5点満点中:DVDにて鑑賞)