日本での公開も決まっております。が、アメリカでもさほど話題になりませんでした。いつの間に公開してたの？？という感じです。でも、私は密かに楽しみにしておりましたよ。だって、コロンバス・ショート主演なんですものぉ！コロンバス・ショートという人を知ったのはもうだいぶ昔です。ブリトニー・スピアーズがブイブイ言わせていた時の事です（そういえば最近この名前聞きませんね）。ブリちゃんのツアーの振付師をしていたので、まだまだ乙女で売っていた頃のブリちゃんとのキス写真が話題になったんですよねー。まあ、そういう出会いだったので全然期待してなかったんですよね。でも所が...なんか「Stomp the Yard / ストンプ・ザ・ヤード (2007)」に出てヒットさせて、アメリカ大学友好会ダンス映画ブームとか小さく作ってみせたりしちゃってましたよね。でも映画が内容が内容だけに「どうせアイドルで終わるでしょ！ダンス取ったらお終いよ！」と厳しい目で見ていたんですが...「Cadillac Records / キャデラック・レコード (2008)」でのリトル・ウォーター役でやられましたね。すっかり。映画はイマイチ普通の音楽ドラマでしたが、コロンバス・ショートとかモス・デフとかイーモン・ウォーカーが良かったですよねー。まあ、この活躍もあり、今回はアクションサスペンスで主役です！誰が何と言おうと彼がこの映画の主役です！
今回のこの映画を監督したニムロッド・アーントルが「プレデター」撮ってるんですよね。不安だね。いや、この映画も悪い訳じゃ全然ない。それなりに普通に楽しめる。そう「普通」に。特別な部分も無かったかな？見せ所はタイトルにもなっている装甲現金輸送車なんでしょうが、特に凄い設備な訳でもなく... 単なるごっついトラックという感じ。密室物語なんですが、密室の中に密室という感じ。窮屈。物語も途中ですぐラストが見えてきちゃいますよね。真新しい物は無かったです。ストーリーもごくごく普通で、何かもう一捻り欲しい所。アクションも普通。例えば「Mo' Money / モー・マネー (1992)」なんてコメディ映画なのにラストの1対1対決では、誰も期待してないのに長く男の殴り合いの場面があって、それがちょっとカッコ良かったりしたじゃないですか？ああいう展開があるかと思えば...無いのでズッコケ（古っ）。えー、あれで終わり？みたいな。勝手なんですが「Judgment Night / ジャッジメント・ナイト (1993)」みたいのを想像してたんですよね。
何かもう一つと言えば、ローレンス・フィッシュバーンのキャラ。武器オタクキャラでもうちょっと奇妙な感じを出していくのかなーと思ったら、あんまり注目される事もなく...。サミュエル・L・ジャクソンとかデンゼル・ワシントンとかと主役を争う程の俳優なのに、こんな扱いでいいの？という感じ。生かされてませんでしたねー。ジャン・レノもそう。何か曲者俳優が生かされてなかった。逆にアマウリー・ノラスコとかスキート・ウールリッチとかが良かったですね。それにしてもマット・ディロン、老けない！「アウトサイダー」の頃まま、素敵さをキープしているなんて偉い。確かに少しは老けているけれど、カッコいい度は変わらない。ファン思いというか、スターの中のスターというか。
ただ一つ言えるのは、面白くないという訳じゃないです。普通に楽しめます。何より、カッコいい男達が出てるので、目の保養にはなります。ただ1年経った時に、この映画の事を覚えているかどうか？覚えてないだろうなーとは思います。
（3.5点/5点満点中：劇場にて鑑賞）
