Cast >> Jeff Rutagengwa (Munyurangabo), Eric Ndorunkundiye (Sangwa), Jean Marie Vianney Nkurikiyinka (Papa Sangwa) ...
Director >> Lee Isaac Chung
Writer >> Lee Isaac Chung, Samuel Gray Anderson
Producer >> Lee Isaac Chung ...
Country >> Rwanda
総合ポイント >> 5/5点満点
Contents >> 5 Performance >> 5 Direct >> 5 Music >> 5
We Love Our Country
ムンユランガボ(ジェフ・ルタゲンワ)とサンワ(エリック・ンドロリュンクンディヤ)はルワンダの首都キガリの市場で働く少年で2人は仲良しだった。2人はある目的があってンガボの故郷に行く予定だったが、その前にサンワの故郷の田舎村に立ち寄った。サンワの母は歓迎したが、父は家を長年空けた事に怒っていた。そしてもう1つ...連れてきた友人ンガボがツチ族だったのだ...
死体を見ない逆の怖さ。ルワンダが舞台と言えば、1994年の大量虐殺を触れずにいられない。しかしこの映画の冒頭はそんな片鱗を見せない。特にこの主人公の2人が、ツチ族とフツ族と違っているとは誰も想像しないだろう。確かに大量消費国であるアメリカや日本の少年達とは会話の内容も違うし、遊びも違う。アメリカや日本ならゲームで遊んでいる年頃だろう。でも彼等の会話の中心はヤギ。牧歌的で、少し笑ってしまう程だ。ルワンダの悲劇を見せる時、多くの映画は死体を使った。目に焼きつく死体の数々。でもこの映画は違った。死体は出てこない。でも、今まで見た以上に心に多くの物が残った。それは少年達を通してみせたルワンダ人の心がそうさせたのだと思う。少年達にとってツチである事、フツである事が関係ないのである。家族に向けられた暴力に対する憎しみが、血生臭い物にしている。でもルワンダを変えていくのはその悪循環の断ち切り。少年は成長していくのだ。そして故郷も。
冒頭の歌のように誰もが故郷を愛している。誰もが故郷が良い方向に向かう事を祈っている。この映画はゆっくりと静かに少年達の心の変化によって、その彼等の故郷がゆっくりといい方向に向かっている前向きな状況を感じさせる感動の作品だ。
(注*著者はルワンダ語は分からないので、名前の日本語表記は間違っている可能性があります)
(12/15/09:DVDにて鑑賞)