Cast >> Micheal J. Smith Sr. (Lawrence), JimMyron Ross (James), Tarra Riggs (Marlee), Johnny McPhail (John) ...
Director >> Lance Hammer
Writer >> Lance Hammer
Producer >> Lance Hammer, Nina Parikh
Genre >> Drama
総合ポイント >> 5/5点満点
Contents >> 5 Performance >> 5 Direct >> 5 Music >> 5
Delta's lost souls squashed my soul, but also ease my soul
ミシシッピの田舎で隣人が隣の家を訪ねた。異様な匂いとローレンス(マイケル・J・スミス・ジュニア)が思いつめた表情で座っているのに気がついた。しかしローレンスの双子の兄弟のダリアスの姿が見えずに探したが、ベッドで死んでいた。隣人はすぐに警察を呼ぶが、ローレンスが急に立ち上がり自殺を図った。命は取りとめたが、ダリアスには別れた妻マーリー(タラ・リグス)と12歳になる息子ジェームス(ジミーロン・ロス)が居た。
寂しい、そして悲しい。でもそれが現実。この映画のオープニングから寂しさや悲しさがスクリーンに溢れている。ミシシッピのデルタのただ大きく広がる冷たい空気の空の模様に飛び立つ夥しい数の鳥。それに向かう少年の表情。部屋に居る大きな男。全てが寂しい空虚で簡素な表情だ。スクリーンでは事件が起きているが、ハリウッド式な派手な出来事ではなく、それもまた簡素で質素。しかしその時ばかりは時が早く過ぎているように感じる。しかしその後は中々時間が経たないという印象。それ故に余計に悲しさが増してくる。実際はそうではないだろうか?時が解決してくれると人は言うが、その時が中々過ぎ去ってはくれない。それさえも許してくれない。悲しすぎる位に現実的なのだ。
自殺をした男と残された3人。元々の結びつきは余り無かった。書類上の簡素な物。それがゆっくりとした時の中で変わっていく。その変わり方もやはり現実的なのだ。
2歩進んで1歩下がる。でも前とは違う何か。絆?暗い中で、1本の明るい光が見える。そのラストシーンが最高だ。最後のカメラを切り替えた2カットのみで、観客は前向きで暖かい人達に出会い心が安らぐ。台詞も音楽も要らない。奇跡的で最高なシーンだ。
(11/19/09:DVDにて鑑賞)