フレッド・ウィリアムソン
70年代のブラックスプロイテーションで多分一番出演作が多いだろう70代のヒーローのフレッド・ウィリアムソン。そのフレッド・ウィリアムソンがブラックエンターテイメントサイトのEURWebのインタビューに答えた。その席でウィリアムソンは、話題となっているブラックプロイテーションのパロディ「Black Dynamite / 日本未公開 (2009)」について語った。かなり怒っているようだ。
ウィリアムソンは「あの映画は俺へのオマージュらしいが、オマージュならなんでコメディなんだ?俺は毎回映画の中で真面目にヒーローを演じ、戦いに勝ち、女性をゲットしてきた。俺は映画の中で歌を歌った事もないし、踊った事もないんだ。俺の映画を『ブラック・エクスプロイテーション(なぜかブラックスプロイテーションとは言っていない)』とでも呼べばいい。でも俺はコメディをやっていない、だから俺へのオマージュをコメディなんかじゃ示せないんだ」と怒ってます。
ただ主演を演じたマイケル・ジェイ・ホワイトの仕事ぶりには満足している。しかし配給会社のスクリーン・ジェムスへの不満を露にした。「俺を映画に関わらせてくれて、お金が貰えば良かったんだ。主演のマイケル・ジェイ・ホワイトは素晴らしい。奴だってあんな風にコメディにはしたくなかった筈さ」と語った。
そのEURWebのサイトでは、フレッド・ウィリアムソンがコメディ映画「トロピック・サンダー」の際に、ロバート・ダウニー・ジュニアがブラックフェイスで自分そっくりの映画俳優を演じた時のコメントも載せている。「『トロピック・サンダー』で白人が俺にオマージュしたのを見たかい?ロバート・ダウニー・ジュニアが俺の「Hammer / ハンマー (1972)」の時みたいなモミアゲのブラックフェイスのだよ。みんなが見た後にあれはフレッド・ウィリアムソンのいい解釈だと言ってた。敬意を払うよ。俺という人間を知ってるという事だからね。それは彼が俺の話し方に敬意を払い、そして俺がやってきた事に敬意を払っているという事だからね。コメディ映画なんだけど、彼は茶番じゃなかった。彼は「ハマー」を演じていたんだ」と語っている。
Black Entertainment News | African American Current News | EURweb.com
また次の日にはマイケル・ジェイ・ホワイトがEURWebのインタビューに答えている。直接フレッド・ウィリアムソンのコメントについてはコメントを出していないが「この映画はスプーフじゃなくって、オマージュパロディなんだ」と語っている。
Black Entertainment News | African American Current News | EURweb.com
Exclusive: Michael Jai White is Black Dynamite !! - ComingSoon.net←Coming Soonでのインタビュー。
いやー、フレッド・ウィリアムソン相変わらずですね。確かにコメディはやってないかもしれないけれど...「One Down, Two to Go / ザ・リボルバー/怒りの38口径 (1982)」での「You maybe good at Kung-Fu, But I'm expert Gung-Fu, Some other time, Mojo!」という台詞はどのコメディよりも面白かったですよ!しかも面白い事言ってやったみたいな、してやったり顔だったじゃないですか!やっぱりあの台詞はマジだったんですね。ま、こういう所も彼の魅力ですね。