The Taking of Pelham 123 / サブウェイ123 激突 (2009) 609本目
見てきたよ。私の所でも1ヶ月位前から公開はしていたのだけど、中々タイミングが上手く合わず... 実は今回もどうしようか迷ったんだけど、雨が降る予定だったのに降らなかったので、これは何かの印かも?と重たいお尻腰を上げて行きました。とは言え、私今回のデンゼル・ワシントンとトニー・スコット監督のコンビ「Man On Fire / マイ・ボディガード (2004)」という映画がまぁーー苦手でして... でもデンゼルはもちろんご存知の通り大好きな俳優の一人ですし、トニー・スコットとデーモン・ウェイアンズ(ブルース・ウィリスって書けよ??)の「The Last Boy Scout / ラスト・ボーイスカウト (1991)」とか「トゥルー・ロマンス」とか「ビバリーヒルズ・コップ2」だって好きだし、「トップガン」も「Enemy of the State / エネミー・オブ・アメリカ (1998)」も嫌いじゃないです。でも「Man On Fire / マイ・ボディガード (2004)」の苦手意識が強すぎてしまって...
でもまぁ、最初の1時間はちょっと辛いかな??サスペンススリラーだと最初の1時間は仕方ないかな??トニー・スコットらしい男の世界ですわ。彼のカメラワークとかカッコいいんですが、それがちょっと苦手でして... ニューヨーク市長を演じた真ん丸俳優ジェームズ・ギャンドルフィーニの周りのクルクル回るカメラとか、ちょっと目が回ります。でも... 何度もリメイクされていて御なじみのストーリーを現代風にインターネットとかを駆使してアレンジしてストーリーもポスト911以降のアメリカとかニューヨーク市長が大統領に立候補しちゃうのを批判したりと、中々じゃないでしょうか?アメリカの映画評論家のロジャー・エバートはこの映画でのデンゼル・ワシントンとジョン・トラボルタの情熱を感じる事が出来なかったと書いていたけれど、確かにジョン・トラボルタは普通だったけど、デンゼルは中々良かった。オリジナルでは刑事役だった男が今回は普通のサラリーマン...というか、ちょっと普通じゃない過去もあったりするんだけど、まあ権力のない普通のリーマンです。上司に「お前なんかもう用はない、帰れ!」と言われた時の表情と背中ね。哀愁ある普通のリーマンでしたよ。自分もヒーローになれるんじゃないか?と思った時でしたからね。あの表情は最高でした。まあ、それでニューヨークの地下鉄と町でひと悶着ありまして... デンゼルがヒーローになったりと大変ですが... 最後には「普通のオッサンに戻ります!」みたいに、山口百恵のステージにマイクを置いて...じゃないですが、牛乳買って帰ります。でもガロンと奥さんが言ってたのに、半ガロンのパックの方を買って帰ってしまう。あれ、家に入ったら奥さんにそれで泣きながらハグされて、でも怒られるんだろうな...とか想像しちゃいます。台詞でもあったけれど、あの時のデンゼルは半ガロンが丁度良いと思っていたから、家庭内での男の意地で半ガロンなんだろうなーと思います。でも普通のオッサンなんで、家に帰るのが嬉しくて仕方ない感じ。いつものようにそつのない演技でしたが、あの感じを毎回やってるデンゼルはやっぱり凄いと思うのですよ。デンゼルも良かったけれど、ダルマ俳優のジェームズ・ギャンドルフィーニも良かった。「ソプラノ」のマフィアのボスですね。「アメリカン・ギャングスター」のギャング対マフィアという、この2人が対決する映画も見たいなー。あとは、名もないニューヨークのヒーローというか人質の一人を演じたベンガ・アキナベは、ラッパーWaleの従兄弟らしい。へぇ。
それにしても女性が殆ど出てきません。人質の何人かと電車の車掌さん、デンゼルの妻を演じたアンジャンヌ・エリスと、恋人とネットで繋がっている頭の悪そうな女の子だけ。まあ、男くさい世界です。それだけに台詞も男同士ぽい会話が続いていきます。
しかしなんで日本の鉄道会社が出てくるのかなーと思ったら、オリジナルでは逆に日本の鉄道会社関係がニューヨークに視察に来ていたんですよね。なるへそ。最新テクノロジーでは日本とアメリカの立場は逆転したなー。未だに日本=金持ち国家のイメージだからかと思いました。まあそれもあるんだろうけど。そういえば、アメリカでの鉄道事業で、今日本の新幹線の技術を取り入れるか、それともフランスのTGVを取り入れるかで、悩んでいるというニュースを見た事がある。何ともタイムリーな!!
まあ合格点です。普通に楽しめると思います。少なくとも私は「Man On Fire / マイ・ボディガード (2004)」時みたいな拒絶反応は起きませんでしたよ。
感想はこちら。
(4点/5点満点中:劇場にて鑑賞)