以前に「The Visit / 日本未公開 (2000)」と言う色んなアワードで賞に輝いたインディペンデンス映画を作ったジョーダン・ウォーカー=パールマンという白人監督による作品です。その「The Visit / 日本未公開 (2000)」にも出演していたビリー・ディ・ウィリアム男爵とヒル・ハーパーに「コマンドー」等で御なじみのレイ・ドン・チョンがこの映画にも出演しています。今回はゾーイ・サルダーニャやガブリエル・ユニオン等の人気若手女優も出演しているので、物凄く期待が高まりました。ゾーイ・サルダーニャは同じインディ系で「Premium / 日本未公開 (2006)」という中々面白い作品にも出てたりするので期待しちゃうんですよね。
「The Visit / 日本未公開 (2000)」と同じく会話で物語が進んでいって、あまりキャラクターの情報が少ないのも同じなのですが、「The Visit / 日本未公開 (2000)」とは違ってキャラクターの過去とか想像するのもそんなに楽しい映画ではありませんでした。多分出てくるキャラクターが多いのと想像が容易かったのもあるのかもしれません。映画の主人公達と観客にはかなりの距離があるようにも思いました。「あ、これなら私にもありえるかも??」みたいな雰囲気が無かったんです。劇中の曲や絵等も何となく観客の心を掴むものでもありませんでしたね。
良かったのはヒル・ハーパーとゾーイ・サルダーニャの語りでしょうか?特にフラッシュバックする2人が大学生の頃のシーンが好きです。ゾーイが本当に魅力的。彼女は太らないタイプだわと羨ましく思います。後は南部のアラバマが舞台なのですが、今のアラバマがオシャレに見えたのが興味深いですね。タイラー・ペリーの映画はジョージアのアトランタでハイソな感じですが、それともまたちょっと違うハイソな感じ。ゴージャスなのだけど、ゴージャス過ぎないしアートな感じも面白いです。ニューヨークと言われたら信じちゃう程...とはいきませんが、緑は多いけれどオシャレです。ニュータイプな南部ですね。
「American Gangster / アメリカン・ギャングスター (2007)」でバンピー親分を演じてたクラレンス・ウィリアムス3世が少し出てくるのですが、彼の演技は素晴らしかったです。あまり多くは語らない親父。でも優しいんだ。最後の最後に彼の存在がきいてきます。後は日本人でハリウッドで活躍している小山田真が出てました。彼の役はこの物語になっている家族には接するんですが、物語には絡んでこないキャラクターなんです。
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(3.5点/5点満点中:DVDにて鑑賞)