いわずと知れたあのアカデミー賞を獲得した作品ですね。と、君はなぜ長い事ブログを休んでいたのか...と...??私には興味ないでしょうから早速映画に。
やっぱりアカデミー賞を始めとする数々の賞を受賞するだけあって、巧い。インドの町や状況の描写はなんとなく「City of God / シティ・オブ・ゴッド (2002)」を思わせるような感じがしました。オープニングの感じとかも心掴みますよね。心掴むと言えば、主人公のジャマール君の幼い頃の汚いエピソード。今まで見た映画の中でも物凄く汚くて引いてしまうようなエピソードなんですが、あのシーンがとっても観客の心を掴んでしまうんですよね。あの一瞬にジャマール君と繋がってしまいます。
そしてジャマール君を巡る人間関係もいいですね。プロットとしては単純で分かりやすいけれど、その関係自体は複雑に絡んでいます。そしてクイズ司会者の成功者としてのプレッシャーをひしひしと感じました。映画の中で中立の立場だったのが警察官。その警察官を演じたのが「The Namesake / その名にちなんで (2007)」などにも出ていたイルファーン・カーンでした。気になる俳優です。存在感があるので、非常に気になります。気になると言えば、やっぱりレティカを演じたフリーダ・ピントーが可愛い。チャーミング過ぎます!彼女の美しさはこの映画には欠かせないですよね。ジャマール君は「フレンズ」とか「Madagascar: Escape 2 Africa / マダガスカル2 (2008)」とかのデヴィッド・シュワイマーみたいな顔で、見てすぐに同情しちゃうような... なんとも言えない表情で頑張れって思わず応援しちゃうんですよね。この映画の巧さはそこだと思います。あのクイズ番組を見ているように、思わずジャマール君を応援しちゃうんですわ。
グラミー賞で根性みせたM.I.A.の曲がこれまた...巧い。
(5点満点:DVDにて鑑賞)