Cast >> Bob Hoskins (Jack Moony), Denzel Washington (Napoleon Stone), Chloe Webb (Crystal Gerrity), Roger E. Mosley (Captain Wendt), Ja'net DuBois (Mrs. Stone) ...
Director >> James D. Parriott
Writer >> James D. Parriott
Producer >> Steve Tisch
総合ポイント >> 2.5/5点満点
Contents >> 2 Performance >> 4 Direct >> 2 Music >> 2
My invisible heart hurts
ジャック・ムーニー(ボブ・ホスキンス)は昇進審査が控えていたが運動不足で出不精の警官だった。ハリウッド近くで売春のおとり捜査をしている時に、元恋人のクリス(クロエ・ウェブ)と黒人男性で弁護士のレオン・ストーン(デンゼル・ワシントン)を見つけた。同じ日にムーニーは心臓発作で倒れ、ストーンは交通事故で死んだ...
この映画はデンゼル・ワシントンがゴーストとなって出てくる作品だ。ワシントンのゴーストというよりも、ロナルド・レーガン時代のゴーストが出て来ているように思えた。レーガン時代の多様性を象徴している。デンゼル・ワシントンが演じる黒人像は、弁護士という専門職についていてお金持ちな生活をしている。この黒人は富と名声を得ていて幸せそうに見える。レーガン時代を象徴していた経済的な幸せだ。全く別の世界で暮していた白人男性や女性とも最後には最高の友となる... 映画はハッピーエンドだ。
正気なのか?ここには平等という言葉はない。やはり黒人が犠牲となって、白人が幸せになっている姿がある。差別ジョークの台詞にも悪意を感じる。あの茶色の極端に大きな男性性器の玩具は、本当にこの映画で必要だったのか??この映画を見て、「ああ良かった」と思えた黒人観客は居たのだろうか??友達になれば何でもいいのか?
この映画の製作者にとって、まだまだ黒人の姿は見えていなかったように思える。本当の意味での「平等」という言葉はこの映画には無い。こんな映画が存在していると思うと胸が痛む。
(2/17/09:DVDにて鑑賞)