Cast >> Don Cheadle (Samir Horn), Guy Pearce (Roy Clayton), Said Taghmaoui (Omar), Jeff Daniels (Carter), Neal McDonough (Max Archer) ...
Director >> Jeffrey Nachmanoff
Writer >> Steve Martin (story), Jeffrey Nachmanoff
Producer >> Don Cheadle, Steve Martin, Chris McGurk ...
Genre >> Drama
Country >> USA
総合ポイント >> 4.25/5点満点
Contents >> 5 Performance >> 4 Direct >> 4 Music >> 4
Sweet Revenge
サミア・ホーン(ドン・チードル)は幼い頃にスーダン人の父がテロにより目の前で殺された。父の影響でモスリムとして育ち、敬虔なモスリム信者となった。成人し、イエメンでテロリスト集団に武器を売ろうとした所、アンブッシュに遭い今はイエメンの刑務所に居た。その時にアメリカのFBIに目をつけられた。刑務所ではアラブ人のオマー(サイード・タグマウイ)と出会い、彼のテロリスト組織に導かれた...
イラク戦争の中、アラブが題材となった映画が今現在数多く存在する。殆どの作品でアラブは敵と描かれる中、この映画は面白いアプローチをしている。一対一の人となった時に起こる人間関係。戦争では一対一になる事はまず無いし、甘いかもしれないがやっぱり話し合いというのが一番の良案なのかもしれないという可能性を感じさせてくれる。
今回の作品ではドン・チードル演じたサミア・ホーンという男が最後まで謎めいている。でも所々にその謎を解く鍵がある。テロリストが非暴力で戦ったマーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師の「命をかけて戦える何かを見つけてない人は、生きていけない」という言葉を引用したりする。最後も中々上手く驚く仕掛けもあったりして、ドキドキする。またラストのサミアの気持ちが、イラク戦争で戦ったアメリカの軍人達と似ているのも考え深い。
甘い考えなのは分かっている。でも作り手の希望や理想が見えて可能性を感じるので、主人公の行動にハラハラドキドキする。
(12/23/08:DVDにて鑑賞)