選挙もあと2日。ドキドキしてきたー!となっているのは私だけじゃない。バラク・オバマを支持している人達も同じ事。そのドキドキが手に取るように分かる。だって誰もが生きているうちに黒人の大統領が誕生するなんて思っても居なかったのだから。それがもうすぐ手に届くかもしれない。そりゃ、ドキドキする。
その一方でまた別のドキドキもある。
この国はいつも思うが二歩進んで、一歩下がる気がする。
前々から問題のある電子投票では、やっぱり問題が起きているらしいし、今日はDLヒューグリーの番組でどんだけ簡単にその電子投票を操作出来るかというのも放送していた。プロの手にかかれば6分で出来るらしい。
CNNとかではブラッドリー効果について度々放送している。1982年に長年ロサンジェルス市長を務めていた黒人のトム・ブラッドリーが州知事に立候補して、事前調査では大差で相手に勝っていたのに、実際に投票したら負けてしまったという。口では黒人が州知事になる事を良しとしても、あの投票所のカーテンの中ではやっぱり黒人が州知事になる事を良しとしなかったという歴史。
今回もオバマが事前調査では半数の50%を超しているが、やっぱりあのブラッドリー効果が出るのではないか?という懸念。
私が怖いのはブラッドリー効果なんかよりも、1960年代と何ら変わってない人々。
ある所では選挙を邪魔しようと、黒人のコミュニティにデマを流したりもしている。やってる事は公民権前と同じ。投票させないように仕向けているのだ。その事が私には一番怖い。日本で生まれ育った私にしてみたら、どんなに意見が2つに分かれようと、選挙で怖い思いをした事なんて一度も無いし、私が私だから私の投票がカウントされないんじゃないか?なんて不安も無い。
今回、ブラッドリー効果が出てオバマが負けた場合、希望を失った黒人が暴動を起こすのではないか?と密かに囁かれてもいる。でもそれと同時にマケインが負けた場合も同じく何か良くない事が起こるのではないか?とも囁かれている。
でも毎日のようにオバマのステッカーをつけたり、オバマのTシャツを着たりしている人を見かける。彼等は色々な姿をしている。前にも書いたがキング牧師のスピーチライターの言葉のように「オバマに投票した何万人もの白人の人々が、我々が聞こえない・理解出来ていない何かを教えてくれているように思える」。
アメリカは本当に多種多様で色々な人々が住んでいる。なのでたまに私は混乱する。今回もあと2日という所で、そういう人達を目にして耳にして混乱している。今はアメリカの姿が全然見えてこない。でも、11月4日、私は何かを見る気がしている。大きな答えが出るような気がしてならない。ドキドキする。
シールのリメイク↓。
サム・クックのオリジナル↓。
A Change Is Gonna Come...