「DMC」...
と言われて今流行りの「デトロイト・メタル・シティ」と答えた人は、そっちの人。Run DMCの黒縁メガネのDMCが思い浮かんだ人はヒップ・ホップ系の人。
うちの子供が買ったギターヒーローのエアロスミスバージョンで「King of Rock」と「Walk This Way」が弾けるんです。「Walk This Way」では、子供にギターを弾いてもらい、私はベースを弾いています。中々のお気に入り。でもこのゲームにはDMCしか出てこないんですよね。Runはなぜか出てこない。多分TV番組でお金稼いでいるのと、牧師をやっているからだと思うのですが... 真相は知りません。
我らがRun DMCのメガネの方事、DMCが書いた本です。
これが中々、ざっくばらんに色んな事を書いているので思ったよりも面白かった。どこまでざっくばらんかと言うとビースティ・ボーイズの嫌いなメンバーの名前とかまではっきり書いてます。ドラックの事やアルコールの事とかも包み隠さず。でも学生時代は真面目で勉強出来たし、中流家庭出身とかも隠さない(なぜか隠す人も少なくない)。そしてお金を得た後にお金を失った事とか、Run DMCの苦しかった90年代の事とか宗教にはまった事とか色々。後、日本のグルーピーでいい思いした事とか(苦笑)。日本は好きらしい。日本のファンについてはすごく褒めている。何となく思ったのが、ニューヨークの中流家庭の多い地域に住み、日本と接点のなかった若者達(Run DMC)が、ラップで一旗挙げて日本にやってきた時に、自分達の真似をされ彼等の音楽を理解して礼儀他正しいファンの姿を見て、さらに彼等のラップという音楽の可能性を見出したのかな?とも思いました。
でもとある日本食は一番まずいと書かれてしまってます(オレンジの看板に黒文字のハンバーガー店ってどこ?)。でも日本は彼にとってパラダイスだそうです。
でもやっぱりラップが大好きなんだという事が凄く伝わってくる。トゥパックやビギーの悲劇(本出版されたときにはJMJは健在)を得て思うラップの姿というのにとっても説得力がありました。ラップへの理解を求めてデスロウに近づいた事とか、中々興味深いです。
確かに間違いは沢山犯したといい、でも間違いから沢山の事を学んで今は凄く前向き。そんな姿にラップの姿を見ているよう。
やっぱりRun DMCこそ、ラップの姿なんですね。
King of Rock: Respect, Responsibility and My Life with Run-DMC
- 作者: Darryl McDaniels,Bruce Haring,Will Smith
- 出版社/メーカー: Thomas Dunne Books
- 発売日: 2001/01
- メディア: ハードカバー
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