Cast >> Gary Dourdan (George Jackson), Darren Bridgett (David Dryer), Ezra Stanley (Jonathan Jackson), 'Big' Leroy Mobley (Lumumba), Don Williams (FBI Agent Walker) ...
Director >> Samm Styles
Producer >> Judd Flemming, Jan Mabry
総合ポイント >> 4/5点満点
Contents >> 4 Performance >> 3 Direct >> 4 Music >> 5
The Dragon will fly out
ジョージ・ジャクソン(ゲイリー・ドォーダン)は18歳の時にガソリンスタンドにて70ドルを強盗し、それから11年間ずっと獄中生活をしていた。その中でブラックパンサー党に入党し、自らブラック・ゲリラ・ファミリーを作った。ある時出版社に勤めているドライヤーはジャクソンが獄中で書いた本に魅せられた。出版社はクリーヴァーの「氷の上の魂」のようなベストセラーが望めるかもしれないと出版を決断する。ドライヤーはジャクソンの最後の14ヶ月と向き合う事になる...
ジョージ・ジャクソンが亡くなる時に「紳士の皆様、これまでだ。ドラゴンがやってきた!」と叫んだそうだ。この映画の冒頭に出現するホー・チ・ミンの言葉はかけてあるのだと思う。共産主義に傾いたジョージ・ジャクソンによるブラック・ゲリラ・ファミリーは、今のクリップスやブラッズにも多大なる影響を与えていたように思える。でもこの映画で描かれていたジョージ・ジャクソンは、落ち着いた男だったようだ。いつも戦士だったと語るジャクソンは、何かに怒っていた。アンジェラ・デイビスという女性に出会ったのも彼の運命を変えただろう。
しかしこの映画の中ではアンジェラとジョージのラブシーンがあるが、実際にはそのような事は無理だったと思う。18歳で捕まり獄中生活を始めた頃には、アンジェラは学生で面識無かったと思う。
冒頭とラストで本物の写真を使ったり、60年代終わりと70年代のソウルミュージックをふんだんに使ったお陰で凄い生々しさを感じた。逆に生々しい言葉が魅力的だったとされているジョージ・ジャクソンのそういう言葉や台詞が劇中ではあまり見られなかったのが残念だ。
彼は本当にドラゴンとなって自由となったのだろうか?私にはなぜか強い切なさと無常さが残った映画だった。
(8/24/08:DVDにて鑑賞)