以前に「Rambo/ランボー・最後の戦場」を見に行った時に、流れた予告編がこの作品でした。その時に一目惚れ。劇場でも公開されたようですが単館だったのか、うちの近所では公開されてませんでした。ようやくDVDで出会えました。
これからランボー見るぞ!と血が沸きあがって気合入っている時に、この予告編。正直脱力した。でも何だか目を引く可愛さと面白さがあったんですよね。洒落がきいてるなって。
あ、ちなみにイギリスの映画です。タイトルの最後に「W」がついたのは、リーガル上の事だそう。シルベスター・スタローンはこの作品を気に入っているそうですよ。
しかしなんでイギリスの少年物は外れが無いんでしょうね。イギリスの宗教Plymouth Brethrenというのが今回出てきます。物凄く厳しく、主人公のウィリアム少年はテレビが見れないんです。逆に想像豊かで絵によってその想像の世界を描き出していきます。学校でも教材でビデオを流す時には、廊下で自習しないとならない。ま、それによって運命が変わってしまうんです。廊下で出会ったのが、悪ガキのリーという少年。いきなりウィリアム少年の顔面にテニスボールを投げます。そのリーは、物凄く悪い。タバコ吸いながら、映画館でビデオをまわして海賊版を兄の為に作ってます。で、偶然にウィリアムはその映画館で撮った海賊版を見てしまう。それが「ランボー」だった訳です。今までテレビも教材用のビデオすら見た事ない多感な少年がいきなりランボーですよ!そりゃー、はまりますよね。そのはまり様が本当に面白い。
これまたウィリアムとリーを演じた2人のルックスもピッタリなんですよね。で、一様80年代のとある夏が舞台。学校にはフランスからの留学生が来ていて、1人はお洒落でカッコいい男としてイギリスの学生達から人気となり真似される。でも80年代だからそれも面白い。いかにもな80年代のイギリスポップな曲に合わせて踊るシーンとか最高です。ファッションとかも、懐かしい感じ。ノスタルジックなんですよね。ちょっぴり。で、主人公の2人が「Be Kind Rewind / 僕らのミライへ逆回転 (2008)」よろしく自分達で映画を撮り始める。だから映画の面白さや良さにも出会える。「Be Kind Rewind」の時も感じたけれど、映画は見るのももちろん楽しいけれど、作るのはもっと楽しいのかも?という嫉妬心も生まれる。何事も自分で起こした行動は楽しいかもなーと思う。
そしてイギリス映画だから、ちょっとした英語の違いも面白かった。アメリカ人じゃ絶対に使わないだろう言い回しとか、子供達の罵り合いの言葉とか。
(4.75点/5点満点中:DVDにて鑑賞)