アイス・キューブのキキ・パーマーが主演の実話が映画化されたフットボール映画です。アイス・キューブがキキ・パーマー演じる女の子ジャスミンの父の弟役。叔父さん役です。シカゴのあるイリノイ州の小さな町が舞台。アイス・キューブにしては珍しく北部が舞台なので、何だかジャンパーやらを着込んだ寒そうなアイス・キューブも珍しいと思いませんか?ひげも伸ばし、何かむさ苦しいアイス・キューブ叔父さんでした。それでもこの人には華があって威厳のあって頼れるカッコいい兄貴だなって、やっぱり思いました。こういうローティーン向けの映画でも違和感ないなんて、ビックリですけどね。私が見た劇場では、所謂白人のマジョリティーが大多数。いや、黒人も居たし、私みたいなアジア人も居たし、ヒスパニックも居た。なるほどねーと思いました。
で、キキ・パーマー。物凄い。その一言。最初は内気な子を演じているんだけど、その時は本当に内気に見えるし、フットボールを始めると目つきが変わってカッコいい。まだ14歳と言うから末恐ろしい。見た目からも察するに、多分アンジェラ・バセットのようなカッコいい女優さんになってくれるんじゃないかと、かなり期待出来ますよね。左上の写真(ちなみに隣の女の子が本物のジャスミン)の通り、ドレスを着ちゃうと14歳には見えない大人に変身。この子は変身度の幅が広いんですよね。タイラー・ペリーの「Madea's Family Reunion / 日本未公開 (2006)」の時には本当にツッパテいるように見えたし。アンジェラ・バセットと共演した「Akeelah and the Bee / ドリームズ・カム・トゥルー (2006)」では本当に頭の良い子に見えたし。この映画でも、フットボールを始めてからと始める前の差みたいのをしっかりつけていたのがとっても良かった。凛とした女の子。
ちなみにこの映画の脚本はキキ・パーマーが主演の「Akeelah and the Bee / ドリームズ・カム・トゥルー (2006)」で監督を務めていた人物です。ド根性物が上手い。
90年代のブラックムービーファンには懐かしいグレン・プラマーが出演してます。マイケル・コイヤーとアースクエイクのなぜかどこにでも出てくるオジサン2人のコンビが中々面白かった。後、ヨーロッパからの移民のオジサンね。フットボールと聞いてサッカーだと思ってしまう、でもアメリカ人の男に「本物のフットボールの方だよ」と言われてしまう。なんともアメリカらしい台詞なんでしょうね。
物語は子供向けなので単純です。ちょっと捻ってはあるけれど、まあ普通です。でもその捻りが欲しい捻りじゃなかったかな?逆に最後の最後を捻って欲しかったも。分かるんだけど、そうじゃないかな?とも思いましたわ。これがタイラー・ペリーの作品でキリスト教が絡んでくると、ジャスミンのお父さんも含めて上手い具合に全てが丸く収まると思うのですが... そこの所かな?
感想はこちら。
(4.25点/5点満点中:劇場にて鑑賞)