いつもテレビ放映とかで間に合わせていたので、実はDVDをもって無かったのだ。もう少ししたら値段ももっと下がるかなーと思って待っていたけれど、そんなに下がらず、そして欲しいなーと思った時には店頭であまり見かけず...意地悪な世の中だわ。つい最近、やっとアマゾンで手に入れました。
デーモン・ウェイアンズの「Mo' Money / モー・マネー (1992)」に似てると言えばそうなんですが、顔もそっくり兄弟だし、この映画の主役のキーネン・アイボリー・ウェイアンズが兄で年上なので怒れないし、まあ仕方ないと言えば仕方ない。しかし、何度見ても同じ所で笑ってしまう。あのジェームス・ブラウンの曲は笑えるよね。で、メキシカンの男がメキシコの歌を歌うけど、犬には通用せず...その辺がキーネンらしい部分かな?って思いますわ。この映画のキーネンも素敵なんですが、何といってもジェイダ・ピンケットかな。この映画の印象が一番強い。気取った役よりも、こういうチャキチャキな感じの方が私は好きです。小さいから本当に可愛い。似合うんだよね。でも最後には目がキラキラしていて魅力的。台詞でキーネンがジェイダに向かって「君が16歳の頃から知っているけど、本当に女性らしく綺麗になった」なんてありますが、あれはきっとキーネンの本音なんじゃないかと思います。というのも、キーネンは実際に16歳の頃からジェイダを知っていて、将来一緒に映画を作ろうと言っていたらしく、この映画でその約束が果たせたらしいですからね。だからこそ、彼女の長所が生かせたんだと思います。ウィル・スミスがウェイアンズ兄弟とも仲がいいのは、その辺も関係しているのかな?とも思ったりします。ジェイダ演じるピーチーズのルームメイト役にも笑ってしまいます。彼?彼女?は撮影後に亡くなってしまい、この作品が最初で最後になりました。どうやらテキサスでローカルなスターとして知られていたコメディアンだったようです。女性専用のジムでの怒った顔とか、クラブで殺されたと思って倒れた時の彼氏?とのやりとりとか最高です。
ま、この映画を面白くなるちょっとしたトリビア。その「モー・マネー」の時にマーロン・ウェイアンズに宝石屋でちょこっと口説かれて、マーロンに激怒していたのがサリ・リチャードソン。この映画では、華麗なる悪女アンジェラへと変身しています。さらに華麗な女性へと変化して、「I Am Legend / アイ・アム・レジェンド (2007)」ではジェイダ・ピンケットの夫ウィル・スミスの奥さんを演じていたから、ピーチーズへの復習は果たしたかもしれない。違う?
私のお気に入りのシーンは、キーネンとサリがホテルから車で逃げるシーンです。あのカツラ姿の真面目なキーネンは毎回笑ってしまう、私のツボ。私は、こういうアクションコメディ大好きですからね。その中でも、やっぱり「モー・マネー」とこの映画はクラシックだと思う。アクションだけじゃ物足りないの。やっぱり笑えないと。
(4.5点/5点満点中;DVDにて90年代に思いを馳せながら鑑賞)