City of Men / シティ・オブ・メン (2008)
Cast >> Douglas Silva (Acerola), Darlan Cunha (Laranjinha), Jonathan Haagensen (Madrugadao), Rodrigo dos Santos (Heraldo), Camila Monteiro (Cris), Naima Silva (Camila) ...
Director >> Paulo Morelli
Writer >> Paulo Morelli, Elena Soarez
Producer >> Fernando Meirelles, Paulo Morelli ...
Country >> Brazil
総合ポイント >> 5/5点満点
Contents >> 5 Performance >> 5 Direct >> 5 Music >> 5
Boys to Men
エース(ドグラス・シルバ)は18歳にしてよちよち歩きの息子クレイトンと妻クリスが居た。しかしリオデジャネイロのファヴェーラ(スラム)に住み、暮らしは良くなかった。小さい頃からいつも一緒で兄弟のような親友のウォレス(ダルラン・クーニャ)が18歳の誕生日にIDを取得する事になり、そこに父親の名前が記載できない事を悔やんでいた。彼も他のファヴェーラの若者と同じく、父親の顔も名前も知らなかったのだ。エースのアイデアにより、父を探す事になるが...
前作「シティ・オブ・ゴッド」の兄弟映画。続編ではないが、「シティ・オブ・ゴッド」に出演していた子役2人が主役を演じている。エースを演じたドグラス・シルバの方は、リトル・ダイスを演じ、日本での公開時の映画ポスターで、あどけなさが残る顔に狂気溢れる表情が印象的だったあの少年だ。そのタイトルが「ゴット(神)」から「メン(男達)」に変わった。その理由が良く分かる。18歳の2人の少年を通して見る「ファヴェーラ(スラム)」。その内容とかから何となく90年代のアメリカ映画「サウスセントラル」をふと思い出した。物語は全く違うのだけど、スラム街での悪循環みたいのは似てるのかもとも思った。その悪循環の断ち切り方みたいのは、この映画のラストが答えを出しているように思える。簡単な事なのだけど、その中に居ると中々難しい事。
今回は「街」というよりも、「男達」がメインテーマだったように思える。よりドラマチックで、物語の内容がしっかりしている。少年たちが銃を取るという衝撃的だった「シティ・オブ・ゴッド」が、ラストも含めてより大人な内容になっているような気がした。
銃を取る事も簡単かもしれないが、置く事も簡単だと言う事。この世の中で何が一番大事かを教えてくれる作品。
*(役名は、アメリカ公開の英語字幕に合わせています)
(7/01/08:DVDにて鑑賞)