Black Belt Jones / 黒帯ドラゴン (1974) 19本目
この作品も中々DVD化されてませんね。こんなに有名な作品ならDVDになっていてもいい筈なのに... 色々と大人な事情があるのでしょうか?そんな事よりも映画ファンの為に早いところDVD化されて貰いたいものです。見たいという人も多いだろうに。と言う訳で衝動買い。
思っていたよりも面白かった。というか、あんまり期待してなかったのもあるのだけど... ジム・ケリーのやんちゃぶりが中々。スキャットマン・クローサーズのオヤジぶりも中々。いい人に見えても、歩いている途中で女の子のお尻触ったり賭博とかやっちゃうちょい悪オヤジ。でも、空手道場の主という事で、日本語の「いち、に、さん」はお上手でした。
やっぱりジム・ケリーですよ。彼のクルクルと回転しながらの後ろ蹴りは、胸踊ります。惜しげなく何度も見せてくれる気前の良さ。けど、ケリーらしい減らず口や横柄な態度で笑ってしまいます。でもヒロインとのイチャイチャシーンが、コメディチックでお茶目なのが良かった。ヒロインのボーイッシュな一面も上手く生かしていたように思います。そのヒロインのグロリア・ヘンドリー。007のボンドガール(メインではないがボンドと関係を持っている)で有名になった女優。この映画で求められたのは「ボーイッシュ」だったと思うのだけど、そんなにボーイッシュじゃなかった。台詞や設定に助けられた感がある。かっこいいんだけどね。ただジム・ケリーもグロリアも演技がイマイチ。道場の世話をしているトッピーを演じたアラン・ウィークスや道場に通う少年のクインシーを演じたエリック・ラニューヴィルの方が演技が上手。アラン・ウィークスは「Truck Turner / ブラック・ハンター (1974)」に主演して、主役のアイザック・ヘイズの相棒を演じてました。その映画でも中々。彼は硬派な感じ。エリック・ラニューヴィルは、ソフトなアフロがキュート。知らなかったんだけど、デーモン・ウェイアンズのTVシリーズ「My Wife and Kids」の監督とかもしていたらしい。意外な繋がり。デーモンとはTVシリーズで良く組んでいたらしい。今は監督業をしている。デンゼル・ワシントンのTV映画「The George McKenna Story / ジョージ・マッケンナ物語/暴力教室に挑んだ男 (1986)」も彼の作品。才能のある人は業界でも残っていくんでしょうね。
残念だったのが、敵が道場に乗り込んできた時に、「畳の上を靴であがりやがって!」と喧嘩になるんです。その設定は日本人としてグッと来たのですが、その肝心な畳が畳というかヨレヨレのゴザだった事... でも当時の空手道場とはそんな感じだったのかも??後、途中で出てくるトランポリンのビキニガールズもテンションが高くなるような美女じゃなかったのが非常に残念。
冒頭に次長課長の河本そっくりな人が出てきます。髪型や体格までもが余りにもそっくりなのでびっくりする位。あっけなくジムにやられてしまう。
曲がゴリゴリのファンク系かと思い気や、意外にもジャズ系。評判もいいらしい。
私が一番好きなシーンが、道場の前で覗き見している女の子2人が、空手の真似して「あちょー」言っているシーンです。何気ない意味もないシーンだけど、当時のロサンジェルスの暖かさが伝わるシーン。
感想はこちら。
(4.75点/5点満点中:ビデオにて鑑賞)