Darfur Now / 日本未公開 (2007) 14本目
見たかったのですが、限定公開だったのでDVD発売まで待たされました。
俳優のドン・チードルが製作も担当しているスーダンのダルフール紛争についてのドキュメンタリー。実は、丁度この映画を見る前に、日本の番組がダルフールの特集をしていたのをちょっと見たばかり。その番組によると、中国が支援しているらしく、中国人労働者が多数、紛争地であるダルフールで建物を作ったりする労働で支援しているらしい。でも、それはダルフール地区をあのようにしたスーダン政府を中国は手助けしているとの見解もあり、批判を受けているらしい。それもあって、この前オリンピックの開会式のお手伝いをスピルバーグが中国への討議の意味で拒否したらしいのだ。
と、この映画のドキュメンタリーは世界から集まった6人の人々が中心のドキュメンタリー。6人それぞれのドラマや思いがある。中でも感心したのが、アダム・スターリンという普通の青年。大学で勉強してから目覚めたらしい。でも、以前は大学でそういう活動でチラシとか配ったり、署名を集めたりしている人達を自分とは違う人間と思っていたとの事。自分が実際にそうなるとは全然思ってなかったらしい。ま、このアダムという人が、我々の代表みたいな感じですかね?国連レベルから、この我々の代表アダムのような人、そして実際にダルフールで被害にあっている人々等、いろんな角度からこの問題について見て知る事が出来る。ドン・チードルが出演しているのが、私にとっては大きな事だった。そのドンも、自分の有名税を割り切って逆利用しているのが興味深い。政治に興味があってそのラインもあるジョージ・クルーニーを巻き込む。自分たちの声が他の誰よりも影響があって、人に届く事を心得ているんですよね。でもびっくりしたのが、彼等がその時に訪れた国のホテルの部屋が質素。てっきりみんなスイートとか泊まっているんだと思っていたのに。普通ーな部屋で自分でアイロンがけしてた。オスカーの主演にノミネートされた人ですよ!私はハリウッド俳優を買いかぶっていたのかも?何かちょっと嬉しかった。これまたジョージ・クルーニーも、ちょっとした所がダンディ。大事な場面で部屋に入る時に、あのスターが自分は一歩引いて、さりげなくアダムを先に入れるんですよ。目立たない所でダンディなので、高感度アップ。また、そういう風に一般で頑張っている人が有名人と組む事で、大きな一歩となる事が分かる作品でもあります。
所で、私がダルフールについて初めて知ったのが、なんとドン・チードルのホームページでした。たまたまドンチーについて調べていた時。「ホテル・ルワンダ」が製作されている途中だったと思う。ドンチーのホームページの片隅に「Save Darfur」っていうので知りました。そういう事ですよね。それが第一歩。ドン・チードルという人が興味を持った事で、多くの人に伝わる事になったと思う。
ちなみにスーダンの石油を買っている一番のお得意さんは日本。日本の政府ももっとダルフールについて加担して、スーダンに物申して欲しい。でも買わせてもらっている弱みみたいのもあるのかな... 今は、石油のある国が強いのかも...
感想はこちら。
(4.5点/5点満点中:DVDにて鑑賞)