Cast >> Fred Williamson (Tommy Gibbs), Julius Harris (Papa Gibbs), Gloria Hendry (Helen Bradley), Margaret Avery (Sister Jennifer), D'Urville Martin (Reverend Rufus), Tony King (Zach), Gerald Gordon (Mr. DiAngelo) ...
Director >> Larry Cohen
Writer >> Larry Cohen
総合ポイント >> 4/5点満点
Contents >> 3 Performance >> 4 Direct >> 4 Music >> 5
Hell Down in Sequel
ハーレムで一時代を築き上げたトミー・ギブス(フレッド・ウィリアムソン)は、前に裏切られたヘレン(グロリア・ヘンドリー)にまた裏切られてNYの街中で撃たれ彷徨っていた。何とか父(ジュリアス・ハリス)に電話をし助けてもらって、一命を取り留めた。トミーは、父を自分の組織に入れて働かせた。父の眠っていたものが開花し、トミーに負けないくらいのハスラーとなった父だったが...
非常に残念である。前作の「Black Ceaser」のラストといい出来が良かった物を、すべてこの続編で壊してしまった。あの完璧とも言える前作のティファニー前で撃たれたシーンからこの映画は始まる。そしてなぜか生き返るという裏切り。肝心なアクションシーンが以前よりも劣っている。血のシーンはフェイクだとすぐに分かるし、パラソルのシーンは完璧にチープで心が萎えてしまう。でもフレッド・ウィリアムソンが走りまくるシーンは躍動感に溢れていて美しいとすら思える。アクションシーンでは馴染みのある空港での手荷物受け取り場でのシーンも面白い。
でも父親と息子のドラマとして立て直した感じがある。トミーが常にコンプレックスに感じていた父親の愛情不足。それにより非行に走り、今でもその愛情を求めていた。やっと手に入りそうな所でやっぱり手放してしまう。でも自分が父親となった時...単純ではあるけれどラストはそれを物語っていたと思う。でもその面白さを支えるエンタテイメント性が前作よりも欠けていたと思う。
やっぱりラストが良かった映画はその綺麗なままにしておいた方がいいに決まっている。観客を無視した映画製作のエゴが見えてしまった。
(3/21/01,5/16/01:TV放映にて鑑賞, 4/12/08:DVDにて鑑賞)