マルコム・シャバズは、マルコムXを祖父に持つ23歳の青年だ。マルコムXの4番目の娘がマルコム・シャバズの母親であり、マルコムXのシャバズ家にとって初めての男性の相続人でもある。今年の1月までアッティカ刑務所に入っていた。罪は強盗の罪で仮保釈中に違法した罪。また一緒に住んでいた祖母であるベティ・シャバズは、マルコム・シャバズが起こした火事により亡くなった。彼はその時12歳だった。マルコム・シャバズの母親は精神面で問題を抱えていたと言われていて、マルコム・シャバズも同様に問題を抱えていたとも言われている。マルコムX亡き後のシャバズ家は、数奇な運命に弄ばれたと言われており、「呪われた家族」とまで言う者も居た。
その彼自身がインタビューで語っている。
僕はずっとマルコムXが僕の父だと信じていた。
マルコム・シャバズは父の顔を知らない。フランスのパリで生まれ、実際の父親には会った事もない。知っているのは、フランス語を話すグリーンの目をしてストレートヘアーを持つ白人のようなアルジェリア人という事だけ。そして母親はマルコム・シャバズには、父親の名前を取らず「シャバズ」姓を名乗らせた。
9歳か10歳の時に、マルコムXが自分の祖父だという事を知りました。そして刑務所の中でその祖父の影響力を知りました。そして皮肉的にも他の多くの黒人男性と同じく...その刑務所の中でマルコムXという人物を知る事が出来たのです。
9歳の時に学校まで何食わぬ顔で叔母の車を勝手に運転し、見つかった時に初めて精神病院に入れられた。
僕はクレイジーじゃなかったんだ。
当時のマルコム・シャバズは、伯母のイルヤサの家で過ごすことが一番楽しかったと言う。でもその伯母も講演などで忙しく、面倒を見てくれた祖母のベティも同じく講演等で忙しくて、マルコム・シャバズはいつも違う所につれて行かれ、学校も落ち着かずに勉強するのも困難で、いつの間にか成績も下がっていったという。病院に居る間も彼らはお金を貰う為にどこか「悪い」所を探しているんだと感じていたと言う。
あの時は祖母を傷つけるつもりなんて無かった。ああいう事になるなんて全く思ってなかったんだ。祖母は火から逃れて、僕を見つけに来てくれるだろうと思っていた。まさか僕の為に火の中で探しているとは想像してなかった。いつも皆から『君が祖母の家を燃やした子だね』と聞かれる。けど、そうじゃなかったんだ。いつも同じストーリーを話してきた。いつも何か違う事を話すように強制していた。その方がいいと言われていたんだ。いつも僕は一生刑務所暮らしだと言われてきたんだ。そのストーリーを今変えるかどうかって??それは大きな出来事になるね。きっと凄い驚かせる事になる...
http://www.newsone.com/article/world-exclusive-finding-malcolm-xs-grandson__2__
上のリンクではマルコム・シャバズがマルコムXに扮して同じポーズをとっている写真が見れます。