Cast >> Jodie Foster (Erica Bain), Naveen Andrews (David), Terrence Howard (Detective Mercer), Mary Steenburgen (Carol), Jane Adams (Nicole) ...
Director >> Neil Jordan
Writer >> Bruce A. Taylor, Roderick Taylor
Producer >> Susan Downey
総合ポイント >> 3.75/5点満点
Contents >> 3 Performance >> 4 Direct >> 4 Music >> 4
Cross the Line
ニューヨークシティでラジオDJをしているエリカ(ジョディ・フォスター)は、医者のデイビット(ナヴィーン・アンドリュース)との結婚を控えていた。デイビットと散歩中に暴漢に襲われたエリカは、気づいたら病院のベットの上で事件から3週間も経っていた。そこでデイビットが死んだ事を聞かされた。それから幾日か経ったある日、マーサー刑事(テレンス・ハワード)は、悪党が殺されていく連続殺人事件を担当する事になった...
確かに分かる。愛する者を失った絶望感。誰も助けにはならない。一番信頼したい筈の警官のそっけない態度。警官にとっては日常茶飯事。でも主人公のエリカにとっては人生を変えてしまった出来事。すれ違い。群集恐怖症を乗り越えた勇気。でもそこからエリカはどんどんと変化していく。人生1度の経験で十分な程の経験の後に、また信じられない位に事件が重なっていく。エリカは、麻痺したように夜の街を彷徨う。
でもやっぱり超えてはいけないラインがあって、それを超えてしまう。映画では、そのラインを引いている筈マーサー刑事が、唯一エリカと心を交わす役として登場する。でも、そのマーサー刑事ですら最後にラインを超える。情が秩序に勝ってしまったのだ。それまでのプロセスで十分に理解出来る事ではあるが、やっぱりそこは超えてはならないラインだったと思う。
死や暴力だけが復讐だとするとあまりにも短絡過ぎる。それを超えた何か...が無かったのが非常に残念。
(2/16/08:DVDにて鑑賞)