SOUL * BLACK MOVIE * ブラックムービー

ブラックムービー、ブラックスプロイテーションなどについて


*10/15/2018に「ブラックムービー ガイド」本が発売になりました!よろしくお願いします。(10/15/18)

*『サンクスギビング』のパンフレットにコラムを寄稿。(12/29/23)
*『コカイン・ベア』のプレスシート&コメント&パンフレットに寄稿。 (09/27/23)
*ブルース&ソウル・レコーズ No.173 ティナ・ターナー特集にて、映画『TINA ティナ』について寄稿。 (08/25/23)
*『インスペクション ここで生きる』へのコメントを寄稿。(8/01/23)
*ミュージック・マガジン1月号にて、『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』のレビューを寄稿。(12/2/22)
*12月2日放送bayfm「MUSIC GARAGE:ROOM101」にて『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』についてトーク。(12/2/22)
*10月7日より上映『バビロン』にコメントを寄稿。(10/6/22)
*奈緒さん&風間俊介さん出演の舞台『恭しき娼婦』のパンフレットに寄稿。(6/4/22)
*TOCANA配給『KKKをぶっ飛ばせ!』のパンフレットに寄稿。(4/22/22)
*スターチャンネルEX『スモール・アックス』オフィシャルサイトに解説を寄稿。(3/29/22)
*映画秘宝 5月号にて、連載(終)&最後のサイテー映画2022を寄稿。(3/21/22)
*「This is Charles Burnett チャールズ・バーネット セレクション vol.1」にコメントを寄稿。(3/19/22)
*キネマ旬報 3月上旬号の『ドリームプラン』特集にて、ウィル・スミスについてのコラムを寄稿。(2/19/22)
*映画秘宝 4月号にて、連載&オールタイムベストテン映画を寄稿。(2/21/22)
*映画秘宝 3月号にて、ベスト10に参加。(1/21/22)
過去記事

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Tyrant

昨日もオハイオ民主党ディベートがあったのですが、見た方は少ないのかな??もう述べ20回となった民主党ディベート。最後の2回はヒラリーの泣きのお願いにより実現。ここでリードされているバラク・オバマに一撃刺したいヒラリーはあの手この手で... 
まあでもここ1週間は、このディベートに限らずにヒラリーは「ネガティブ作戦」にてオバマを個人攻撃。オバマがモスリムを連想させるターバンを巻いた写真を、ヒラリー側の人間が流出させたり、スピーチでオバマを真似して茶化したり、強い口調で「オバマよ、恥を知れ!」と言ってみたり... ま、それこそ一般人というか投票者が見たくないような作戦に出ました。
昨日のディベートでもその態度を崩すことなく、NBCの司会者ブライアン・ウィリアムスを完全に無視して自分の喋りたいように喋ってました。途中、CMに入ろうとしたウィリアムスをまたもや振り切ろうとしたヒラリーは、ウィリアムスに「まだテレビは終わらないんだから、次まで待ってください」と強い口調で怒られる始末。
いやー、分かるんですよ。ヒラリーが保険制度で一生懸命なの。どーしても自分の手でやりたいのも分かる。分かるんですが、彼女がああいう態度で一生懸命話せば話す程に、どうも自分の作りたい制度が一番という態度で全然人の話を聞こうともしないのは、どうも自分勝手な部分が見えてしまう。どうもオバマが伝えたい「ヒラリーのは強制的」という部分が、余計に目だってしまうのだ。彼女の態度が強制的だけに。また、そういう部分が彼女がトップとなった時に、周りの人の話を聞かないリーダーと思われても仕方ないのかなーとも思う。
一緒に見ていたうちの夫はヒラリーの事を「Tyrant(暴君)にしか見えない」とまで言っていた。
途中で「私がいつも一番先に答える...」と愚痴を言ってましたが、その後のディベートをそういう面から観察したのですが、質問者が2人に尋ねるシーンではいつも確かにヒラリーが先に口を割る。でも、それはただ単に周りを見てない・見えてないヒラリーが我先にと話すという感じを受けましたけどね...

タックスリターンの用紙を提示してない事もかなり突っ込まれていた。「今はとにかく忙しいの。私が民主党の代表にノミネートされたら、早く提出出来るかもしれないわ」。なんて歯切れが悪い。何にも無いなら、すぐに提出できるだろうに... 手直しするから??みんな同じ位忙しいのに出してるんだから。なんでノミネートされないと駄目なの??オバマの真似して「クリアな政治をしたい」とか語っている割には、自分が一番不透明...って感じを受けました。

オバマネイション・オブ・イスラムのルイス・ファラカーンがオバマ支持への表明をしたので、それについてかなり突っ込まれた。ファラカーンがユダヤ教徒イスラムについて否定的な発言をしているのが、攻撃の的に。オバマは「ルイス・ファラカーンからの支持を糾弾しました」と言えば、さっそくヒラリーは「私はニューヨーク知事に立候補した時に同じように差別の発言をしていた人たちが...」で始まり「私はその時政治生命に関わるかもしれないけれど、強く拒否しました。拒否と糾弾は全然違うのよ」と攻撃。オバマは「拒否という言葉の方がそんなにあなたにとって強い意味をなしていると言うなら、私は拒否して糾弾しました」と、場を和ました。ネイション・オブ・イスラムを飛び出したマルコムXの娘であるマラーク・シャバズもオバマ支持を表明したらしい。また公民権運動時に活躍したジョン・ルイスがやっぱりヒラリーからオバマ支持に寝返るとの噂もある。

ヒラリーも絶対にいいところがあると思うのだけど、なぜかスーパーチューズデイ以降はそれが全然見られない。ヒラリーらしさを全然感じない。ヒラリーならヒラリーらしく戦うべきだと思うのだけど、馬鹿にしている割にはオバマの選挙運動を真似して小口で献金集めてみたり、スピーチも「I」から「We」に変えてみたり、私だけでは出来ないみんなの助けが必要とか言ってみたり... そういう真似する姿はみっともない。

ヒラリーにとっては絶対に勝たないといけないテキサス州ですら、CNNの調べではオバマが有利と見られている。一時期は20%以上も開きのあったオハイオ州ですら7%と差は縮まってきている。「スーパーチューズデイ2」と言われている3月4日、どうなる事やら...