予告通りこの作品。
最近作品を選んで見に行ってるんですが、この作品は見に行こうと決めていました。何か惹かれるものがあったんですよね。きっと監督のマルコム・D・リーの名前とか、ジェームス・アール・ジョーンズ御大の名前とか... でも正直言って予告編ではそんなに惹かれなかった。モニークはステレオタイプ的な役に見えたのがその理由。あと、マイク・エプスの役にも何となく不安を感じた。
いや、面白いんですよ。正直言って、劇場で泣きましたもの(泣いてるの一人で恥ずかしかったですけど)。分かるんですわ。優しいだけじゃない愛。タフなんですわ。自分で分かるようになるまで放っておくというか... それが南部の人の気質とも重なる。外から来た人には歌にもなったSouthern Hospitality...南部的おもてなしで暖かい。でも身内には物凄く手荒い。南部は気候も非常に厳しいし、環境も厳しい。優しいだけじゃ生きていけないのだ。そういう感じが映画の物語とぴったりあっている。でも...どうしてもかき集め的なコメディだったのが残念。どこかで見たような感じなんですよね。もうちょっとオリジナリティがあったら...
たしかにマイク・エプスが演じた従兄弟のような男はどこにでもいる。自分家に帰ればいいのに、ずっと居る。でも何か言う事には皮肉的なんだけど的をえている。そして彼女は白人。あ、うちの家族にも居る... でもこういう子に限って、なぜか憎めない。だって帰ると真っ先に来てハグしてくるんですもの...
意外とマイケル・クラーク・ダンカンが演じたお兄さん役がいい。マーティン・ローレンスと兄弟とは絶対に見えないんだけど、二人が魚を取りに行った時の会話が中々。モニークの妹役は、確かにステレオタイプ的な部分があったりもするけれど、ラストシーンではそれが少しひっくり返されていていい。二コール・アリ・パーカーがこの映画では本当に魅力的。
しかしびっくりしたのが、マーガレット・エイブリー。「カラーパープル」ではシャグを演じていたあの女性が... マーティン・ローレンスの母親役とは... 20年は一昔なんですね。
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(4点/5点満点中:劇場にて鑑賞)