昨日は予想以上のバラック・オバマの大勝。勝つとは思われていたけれど、ヴァージニアとメリーランドではあそこまでの差で勝つとは思われていなかった。思ったんですが、スーパーチューズデー以降やっとみんな選挙に関心を持つようになって、テレビ等でオバマのスピーチを見た人が心動かされたのかなーとも思います。CNNの出口調査では、以前はヒラリー・クリントンが支持を集めていた女性層や年配の層でもヒラリーと同じ位の支持を集めたとか。
それによって代議士の獲得数でもヒラリーを始めて抜いた。
でも追いかける方が楽なので、これからが正念場。ヒラリーはネガティブキャンペーンを開始。オバマ中傷のCMを流す事になっている。ヒラリーも資金難とか言われていたけれど、まだまだ残っているらしいし。また、共和党の方もオバマが民主党の代表になるよりも、ヒラリーが代表になる方が共和党の勝ち目があるという世論調査が出ているので、共和党もオバマへの攻撃を始めるだろう。そこでヒラリーは私の方が打たれ強いというのをアピールしている様子。とはいえ、そのヒラリーの苦境を作ってきたのが、夫のビル・クリントンですし... 微妙。
この次の山となるのが、昨日も書いた大票田であるテキサスとオハイオとペンシルバニア。テキサスとオハイオは3月4日。ヒラリーは焦って昨日からテキサス入りをしている。いちよう来週にはハワイとウィスコンシンがあるというのに... テキサスとオハイオはヒラリー有利と言われていて、ここで取り残したらヒラリーも終わると言われているので必死。ヒラリーは党員集会の州を無視してきたと言われている。たしかに党員集会の州はオバマがネバタを除いた州ですべて勝っている。それがヒラリーの敗因の原因とも言われている。でもまだ分かってないみたいですね。ウィスコンシンは党員集会じゃないのに。オバマの昨日の勝利宣言は、ウィスコンシンで20,000人近い人を集めたアリーナで行った。
私も昨日書いた「Obamacan」のくだりが気に入っているのか、昨日のスピーチでもまた登場。チェイニーと従兄弟ネタもまた登場してました。昨日はヒラリーよりもマケインの名前が出る事の方が多かった。共和党に対抗できるのは自分だという事をアピール。そう言えばこの前の60ミニッツで、スピーチが具体的じゃなくって楽天過ぎるとよく言われているけど?と言われたオバマは「以前はいつも具体的な事を話していたんだ、でもその時は心動かされないと散々言われてね。だから今みたいなスピーチにしたら、今後は具体的じゃないと言われてる」と答えていた。私が思うに、最近のこの人気はやっぱりオバマの魅力的なスピーチにあると思う。スピーチは今まで通りで、ディベートだけはもうちょっと具体的にすればいいと思う。ま、今の時代は各候補者のサイトで彼らの政策を知る事が出来るんだから、話しているときの印象が大事なのかも。
昨日も書いたCNNのジョン・キング(スーパーマン)が言っていたのだけど、このままの感じでいくと民主党の方は代表を獲得する絶対数である2025という数を代議士数だけでは両者取れないかも?とも言っていた。結局やっぱりスーパー代議士が決定の鍵となるらしい。とは言え、もしヒラリーがテキサスで勝ったとしても、相当の差をあけないと難しい。まだテキサスとオハイオまでには時間があるので、今まで通り草の根活動で頑張って欲しい。
昨日CNNでゲストに呼ばれたのが、ウィスコンシンで若干21歳ながらスーパー代議士の投票権を持つジェイソン・レイという男の子。(男性という男の子って感じ)前回の選挙では、まだ普通の選挙権もなかった。所は今ではビル・クリントンから直接「ヒラリーに投票してよ」と電話が掛かってくるまでになった。でも、まだ誰に投票するかは決めていないらしい。そこでインタビューをしたアンダーソン・クーパーが「お金とか滑らせてこない?」と意地悪な質問をしても、さわやかに「そういうのは無いですよ」と答えていた。