- 作者: 本多勝一
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2003/06
- メディア: 単行本
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と言う訳で、今回の本はその32年前に出版した「アメリカ合州国」で訪れた町や人々にまた会いに行く「再会編」。前回のは、まだ海外旅行が一般化する前のアメリカに行き、生のアメリカを感じる本として貴重でしたが、今回はそういった面はさすがに失われている。けれど、やっぱり私が気になったのが、32年前にアメリカの黒人に嫁いだ日本人女性のその後。残念ながらアメリカ人の夫は全員亡くなっていたようだけれど、日本人妻は一人を除いてまだ健在。しかもみんな子供や孫に囲まれながら幸せそうに暮らしていたのが印象的。一人だけ残念ながら亡くなっていたけれど、立派な息子さんの姿を見るとその女性も幸せに暮らしていたに違いないと思える。彼女達は私にとって先駆者であり、今よりももっと大変だったと思う。
そういえば、日本人の祖母が歌っていた演歌をずっと聞いてきたアメリカ人青年が日本で演歌デビューなんてニュースもありますね。
先駆者達の立派な姿は、私のパワーになります。
ちなみにその比較文化論の単位を貰う為に論文を書かされました。原稿用紙10枚以上で、みんなひいひい言ってましたが、私は嬉しくて15枚位書いた。キング牧師とマルコムXを比べて、人々に与えた影響について書きました。その教授から「面白い」と褒められた時には本当に嬉しかったです。と、前作を読んだ時に事を思い出し、ちょっぴりノスタルジックに....