Cast >> Jet Li (Rogue), Jason Statham (Special Agent Jack Crawford), John Lone (Li Chang), Devon Aoki (Kira Yanagawa), Luis Guzman (Benny), Saul Rubinek (Dr. Sherman), Ryo Ishibashi (Shiro Yanagawa), Sung Kang (Special Agent Goi), Mathew St. Patrick (Special Agent Wick) ...
Director >> Philip G. Atwell
Writer >> Lee Anthony Smith, Gregory J. Bradley
Producer >> Steven Chasman, Jim Thompson ...
総合ポイント >> 4/5点満点
Contents >> 5 Performance >> 4 Direct >> 3 Music >> 4
To be or not to be, that is the question
中国系の悪の組織を追っていたFBIのジョン・クロフォード(ジェイソン・ステイサム)とトム・ローン(テリー・チェン)だったが、元CIAのローグ(ジェット・リー)が現われて、危機一髪の場面に相棒のローンの銃弾がローグに当り、ローグは海に落ちてクロフォードは助けられたのだったが...
「生きるべきか、死ぬべきか、それが問題である」と言い放ったハムレットのように、ジェット・リーが演じた役がラスト近くで自分のアイデンティティーを語るシーンは複雑である。ある者は、その台詞をそのまま受け止めるだろうし、ある者はその台詞のもっと深い物を感じるだろう。私の場合は自分との決別を意味する深い言葉だと感じ取った。というのも、物語が進みにつれ、殺人ロボットと化していたジェット・リーが演じた役すら、物語によってその性格が肉付けされて、彼が「俺の目を見ろ」と言った時にやっぱりその彼の性格に一致してくからだ。すべての悲劇が、やっぱりあの場面で全ての事が線で結ばれ、あの映画のキーとなっていた金の馬の最後の行方にも納得できるからだ。
とは言え、やはり日本人の立場から考えてみると、どうもあの偽者な日本と、デタラメな日本語を並べられてしまうと、作品そのものがチープな物に感じ、集中が途切れてしまうのが残念だ。また「ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT」のような感覚も同じく、チープに見えるのが残念。
逆にそういう部分が、物語を深く取れる観客を減らしている原因とも思えた。
すべての悲劇を結びつけたあの台詞だけが、非常に芸術的。それが万人に伝わらなかったのが、問題である。
(1/14/08:DVDにて鑑賞)