Cast >> Sonny Bono (Franklin von Tussle), Ruth Brown (Motormouth Maybelle), Divine (Edna Turnblad / Arvin Hodgepile), Deborah Harry (Velma Von Tussle), Ricki Lake (Tracy Turnblad), Jerry Stiller (Wilbur Turnblad), Colleen Fitzpatrick (Amber von Tussle), Michael St. Gerard (Link Larkin), Leslie Ann Powers (Penny Pingleton), Clayton Prince (Seaweed), Mink Stole (Tammy), Shawn Thompson (Corny Collins) ...
Director >> John Waters
Writer >> John Waters
Producer >> John Waters, Robert Shaye ...
総合ポイント >> 4.75/5点満点
Contents >> 5 Performance >> 5 Direct >> 5 Music >> 4
Sugar and Spice
1962年、ボルチモアに住む高校生のトレイシー(リッキー・レイク)は、地元の人気番組「コーニー・コリンズ・ショー」を親友のペニー(レスリー・アン・パワーズ)と一緒に見ながら踊るのが大好きだった。オーディションで「コーニー・コリンズ・ショー」のダンサーに選ばれたが、学校でトラブルになったトレイシーは特別学級に入れられて、そこで踊りの上手なシーウィード(クレイトン・パウエル)に出会う...
60年代のポップな感じとジョン・ウォーターズの毒々しさが、甘いとろけるような音楽と、世代を反映している苦い風刺と見事にマッチしている。これまた、大都市じゃなくってボルチモアという比較的にこじんまりとした都市だったからこそマッチしているのかもしれない。また大げさに悲劇的じゃないし、大げさに人種差別に反対している訳でもない。さりげなくそれらを当然の如くさらりと批判している。なので映画のもつワクワク感が全然失われないのに、見終えた後に考えてしまうパワーがある。一番興味深いのが、主人公や主人公の母が肥満を悲観的にも思っていない事。どんなもんじゃい!的に、とにかく明るく世の中を突き進んでいくのがいい。また、それら中傷を逆手にとったラストのドレスも面白い。デボラ・ハリーやディバイン、ソニー・ボノ等のポップアイコンを上手く使っているのも面白さの一つ。
シュガー&スパイス。甘さだけじゃなく時代のほろ苦さも上手く表現されているパンチの効いた作品。それでも60年代のポップな可愛さ溢れるワクワクするような作品。
(1/8/08:DVDにて鑑賞)