せっかくのキング牧師の祝日なので、キング牧師絡みの映画を...と思っていたのだけど、見ようと思っていた映画、絶対に家にある筈なのに必死に探しても見当たらない。思い出した、持ってない事に(笑)。ビデオならあるけど、もう探すの面倒なので諦めた。もう一本、ポール・ウィンフィールドがキング牧師を演じている「King」という映画があるのだけど、そちらはミニシリーズで3時間もあるので今回は体力的に諦めた。
という訳で、全然関係ないポール・ロブスンの映画を。
ポール・ロブスンが一気にスターへと駆け上がって行った作品。それまでは、オスカー・ミショーのインディ映画「Body and Soul」の主役等をやってました。この映画に出演し、そして「Show Boat」では、かの有名な「Ol' Man River」を歌い、そのスター座を不動のものにしました。50年代に公民権運動が始まる前に、すでにロブスンは活動家として活躍します。しかしロシアを訪れて共産主義に傾倒していくと、エンタテイナーとしてのキャリアの道を閉ざされてしまった。と駆け足で彼の事を書いた。宗教のキング牧師と政治色の強いロブスンでは全然違いますが、2人共に人種差別の廃止、人間として尊重される事を願い、同じ夢を持っていた訳です。
映画の方は、さすがにスターとなったポール・ロブスンの魅力が満載です。もちろんその堂々とした風格、美しくそして深い声、そしてセックスアピール。どれをとっても文字通り全身全霊でその主役を演じています。ラスト10分にも及ぶ森での1人芝居は圧巻。1人の男が堕落していく様を怖いくらいの迫力で演じています。
またロブソンのように活動家としても精力的な活動をしていた女優のフレディ・ワシントンが出演。タップの達人、ハロルド・ニコラスが少年姿でタップを踏んでます。
感想はこちら。
(4.5点/5点満点中:DVDにて鑑賞)