昨日、何気に見ていたCNNのラリー・キング・ライブ。キングが対談していたのが、リー・トーマスというデトロイトで活躍するレポーター。彼は尋常性白斑(vitiligo)を患っている。彼は25歳の時に憧れのリポーターという仕事についた。同時に彼の体に白い点が目立つようになって、それがどんどん広がっていて、腕はもう既に白い。この病気に今の所は治療法が見つかっていないとの事。
最初はメーキャップをしていたが、同じ病気に悩む男の子からコンタクトを貰って「貴方みたいな有名人にもっとこの話題について触れて欲しい、そしたらみんな僕を見る目も変わると思う」と言われたのをきっかけに本やメディアに登場して、この病気について語る事を思いついたそうだ。
このトーマスがラリー・キングに出演する際に、メーキャップを外して欲しいという願いに悩み、ガールフレンドに相談した...という話をしていたら、ラリー・キングが「ガールフレンドは黒人なの?白人なの?」と尋ねた。トーマスは苦笑いでその質問に答えた。なぜ彼がメーキャップを取る事に躊躇したという事よりも、彼の彼女の人種が気になるという事。彼が伝えたい事は、そういう興味に晒されているという部分だろう... また、そういう部分がまだアメリカを翻弄してるという事。
さらにキングは「すべて白くなってしまう事を望んだ事はありますか?」と尋ねる。トーマスは「いいえ、私はアフリカ系アメリカ人で、私はそれを誇りに思っている」と答えている。
単に白か黒か?という事だけに固執していた人たちに、問題を投げかける事になるだろう。人間の本質が問われるのはいつになるのだろうか?
映画でも80年代にインディペンデンス映画を作っていたチャールズ・レインによるコメディの「True Identity (1991) - IMDb」や、逆に白人が黒人になってしまうメルヴィン・ヴァン・ピープルスの「Watermelon Man / 日本未公開 (1970)」、後はまぁ...ソウルマンっていうのもありましたね。