予告でアダム・サンドラーのボブ・ディランな風貌を見てから気になって気になって。やっと見れました。パチパチ〜パンチ・ドランク・ラブ〜
いや〜、良かったです。号泣して、今朝は目腫れました。
想像出来ないですよ、この監督が「ブランクマン」の監督だとは!でもね、ボーナス映像でもその監督が言ってましたが、どうしてもコメディの人間なので...って。凄く真面目で熱くなる映画なのに、随所に笑えるシーンを入れてくるんですよね。その辺がより人間らしいというか。ドンチー(ドン・チードル)が、夜遅くにアダム・サンドラーが遊びに行こうと迎えに行くシーンで、躊躇ってるドンチーがサンドラーの前で「俺は7歳の子供じゃないんだから、誰の許可なんて要らない」みたいな強がり言うんですが、結局奥様の顔色を伺う。何とも言えないですね。
これまた音楽が映画の重要な役を引き受けてますね。ほぼロックですが、素晴らしかったです。タイトルも、The Whoの「Love, Reign O'er Me」から。でも劇中のは、パール・ジャムのカバーらしいです。ブルース・スプリングスティーンの「The River」も重要なポイント。割りと、ソウル好きな人はロックを毛嫌いしますが、私は「良い」ロックも好きですよ。元は、ブルースやゴスペルから派生していったものですし。劇中の曲がね、これまた主人公の気持ちを表していて、言葉に出来ないけれど人に分かって貰いたいという主人公を上手く表しているかと...
9/11がテーマなので、もちろん舞台はニューヨーク。監督は「ニューヨークという町は壁を感じずには生きていけない。でも、今はその壁が感じられないんだ」と言ってました。でも、映画では随所に主人公2人を囲む壁が出てきます。この映画のポスターでもそうですよね。広がった町のロサンジェルスとは全然違う光景です。
で、ですよ。金八じゃないですが、「人」という字は人と人が... ですよ。人間、どんなに人で嫌な思いしても、やっぱり人によって救われる。人と通じ合う大切さを教えてくれる映画です。
ちなみにDVDには、ドン・チードルとアダム・サンドラーのセッション映像がついてます。ドン・チードルはギターやドラムは出来ないらしいですが、ベースを弾いてます。サンドラーがギターで2人で演奏しているのですが... ドンチーのマイルス・デイビス、早く見たいです。でもドンチーは歌い方がブルースですね。
感想はこちら。
(4.75点/5点満点中:DVDにて感想)