SOUL * BLACK MOVIE * ブラックムービー

ブラックムービー、ブラックスプロイテーションなどについて

Rosewood / ローズウッド(1997)

Cast >> Jon Voight (John Wright), Ving Rhames (Mann), Don Cheadle (Sylvester Carrier), Esther Rolle (Aunt Sarah), Bruce McGill (Duke Purdy), Loren Dean (James), Elise Neal (Beulah/Scrappie) ...
Director >> John Singleton
Writer >> Gregory Poirier
Producer >> Jon Peters

総合ポイント >> 5/5点満点
Contents >> 5 Performance >> 5 Direct >> 5 Music >> 5

Conscience
1922年12月31日、マン(ヴィング・ライムス)が、フロリダ州の小さな町ローズウッドにたどり着いた。キャリアー家に世話になりながら、町の土地を買おうとしていた。その土地は白人商人のジョン(ジョン・ヴォイド)も買おうとしていた。そして正月、白人のファニー・テイラーは夫が居ない間に、いつものように情事を楽しんでいたが、男に暴力を振られ、黒人男性に暴力を振られたと言い出し、町は騒ぎになった。テイラー家のメイドをしているキャリアー家のサラおばあちゃん(エスター・ローレ)は、真実を知っていたが、既に町は混乱状態になっていたのだった...

こういう真実に基づいた映画の場合、いつも真実を知りたくて幾度も検索をして自分なりに調べる。どうやら主役であるマンは、実際には存在しなかったらしい。所が、ドン・チードルが演じたシルベスターのニックネームが「マン」だったという事を知った。どうやら事実をそのまま伝えるだけのものじゃないのが、映画なようだ。
マンとキャラクターを作った事で、映画は色々な要素を含んだドラマチックな作りになっている。白人商人であるジョンは、同じ白人からは「黒人好き」と罵られる。けれど、観客は彼が「黒人好き」というよりも、それを超えた人間としての良識があるのが分かる筈だ。それは、マンとは土地を争い、普通に怒りをマンにぶち当てた人間なのだからだ。また、ジョンと列車の運転手、そして最後の家出した少年が居たからこそ、白人だけを悪者にしようとしなかった映画の意図も受け取れる。
また、サラおばあちゃんという悪い事などしたことない良心的な人が居たからこそ、その人間の良心に訴えかけてきたのは確かに分かる。

胸が引き裂けるような激しい映像は、見事な演出によって、黒人と白人...という問題を超え、より一層人間の良心に訴えかけてくるだろう。

(9/14/07:DVDにて鑑賞)