SOUL * BLACK MOVIE * ブラックムービー

ブラックムービー、ブラックスプロイテーションなどについて

Catfish in Black Bean Sauce / 日本未公開 (1999)

Cast >> Chi Moui Lo (Dwayne Williams/Sap), Sanaa Lathan (Nina), Paul Winfield (Harold Williams), Mary Alice (Dolores Williams) ....
Director >> Chi Moui Lo
Writer >> Chi Moui Lo
Producer >> Chi Moui Lo

総合ポイント >> 4/5点満点
Contents >> 5 Performance >> 4 Direct >> 4 Music >> 3

Catfish with fish sauce
デュウェイン(チ・モイ・ロ)と姉のマイ(ローレン・トム)はベトナムで生まれ育ってきたが、ベトナム戦争の混乱により、アメリカ軍人だった黒人のハロルド(ポール・ウィンフィールド)が2人を引き取り、妻のドロレス(メアリー・アリス)と共に、アメリカで育ててきた。2人は成人し、マイは同じベトナム人と結婚し、デュウェインは黒人のニナ(サーナ・ラサン)にプロポーズした。そんな頃、マイが自分の生みの親を探し当て、母親をアメリカに呼んだことから、様々な問題が浮かび上がってきた...

今までインターレイシャル(異人種間)を扱う映画は多々あれど、大抵は黒人男性と白人女性という形、またはあっても黒人女性と白人男性が殆どだった。人種問題は、黒人と白人だけの問題と思ってしまっても仕方ない形。確かに歴史を紐解けば、その両者の問題となるのは仕方ない事なのだけど、近年はもっとより複雑に問題は絡み合っている。
この作品は、その一部を主人公の男性のアイデンティティー・クライシスや、異人種間の親子関係、同性愛などを織り交ぜて上手く表現している。
マイはベトナムでの苦労や実の母を思うあまり、育ての母であるドロレスに強く当る。逆にデュウェインは、実の母に捨てられたという思いから、実の母に冷たくしてしまう。その2人の葛藤が、人種とか国籍とかの括りとは何なんだろう?という疑問を抱かせてくれる。また、ポール・ウィンフィールドが演じたハロルドという、最初から暖かく迎えてくれる父親像は、その疑問を全て解決してくれる。

確かに色々な人種は存在する。そして色々な問題も存在する。けれど、それ以上に一人一人の個性が存在する。そういう大事な事を気づかせてくれる作品。

(9/15/07:DVDにて鑑賞)